Published 2021/10/29 11:38 (JST) Updated 2021/10/29 14:16 (JST) 匿名でも出産できる事実上の「内密出産制度」を導入した慈恵病院(熊本市)の蓮田健院長は29日、市内で記者会見し、匿名での出産を希望する女性を保護していることに関し「母子のケアを優先しながら、行政との調整を進めていきたい」と話した。 病院によると、女性は出産間近で「誰にも知られず出産したい」と訴えている。病院側は匿名での出産を考え直すよう説得しているが、同意を得られていない。 蓮田院長は、匿名での出産の場合、子どもの戸籍作成や養育方法などが課題になると指摘。別の女性2人からも同様の相談が寄せられているとして「早く受け皿を作らなければいけない」と訴えた。