女性受刑者が出産する際には手錠を外すという国の通達に反し、手錠のまま出産したケースが2014~22年に6件あったことが判明した。小泉龍司法相が8日の衆院予算委員会で、立憲民主党の源馬謙太郎氏の質問に答えた。ただ、以前から、人権団体は「通達後も守られていないのでは」と指摘していた。女性受刑者の人権に対する意識が欠けていないだろうか。(森本智之)
Published 2023/11/30 20:16 (JST) Updated 2023/11/30 20:33 (JST) 同性との交際が禁止されている北アフリカの出身国で迫害を受けたとして、日本政府による難民不認定処分の取り消しなどを求めて提訴している30代男性の本人尋問が30日、大阪地裁(徳地淳裁判長)であった。男性は「人として生きる機会、生をまっとうするチャンスをいただきたい」と思いを述べた。 男性の代理人弁護士によると、男性の出身国はイスラム教国で、刑法で同性愛が禁じられ、逮捕者も出ているという。法廷で男性は、同性との交際を知った家族によって監禁されたり車でひかれそうになったりしたと証言。当局から拘束する可能性を伝えられたとも語った。
トランスジェンダー女性のトイレ使用を巡る最高裁の判断を受け、記者会見する弁護士ら/Eugene Hoshiko/AP 東京(CNN) 最高裁は11日、女性として生活するトランスジェンダーの職員に対して女性用トイレの使用を制限する政府機関の対応は違法との判断を下した。性的少数者の職場での権利について最高裁が判断を示すのは初めてで、転機となる判決となった。NHKが報じた。 NHKによると、原告は経済産業省に勤める50代のトランスジェンダーの職員。生まれたときの性別は男性だが、2008年ごろから女性として生きてきた。 09年、上司に職場でも女性として認識してもらいたいと告げ、女性用トイレの使用を認めるよう要望した。要望は受け入れられたが、使用が認められたのは2階以上離れた女性用トイレのみだった。人事院に処遇の改善を求めたものの退けられたという。 15年、原告は政府を相手取って東京地裁に訴訟を起こ
【5月9日 AFP】フランス・パリで、ネオナチ(Neo-Nazi)約600人がデモ行進を行ったことを受け、許可をしたパリ市警とジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相に説明を求める声と批判が集まっている。 6日の毎年恒例のデモでは、黒い服を着たネオナチの集団が、1994年に亡くなった極右活動家セバスティアン・デイジュー(Sebastien Deyzieu)氏にささげるスローガンを唱えたり、旗を掲げたりして行進した。 市当局はネオナチによるデモ行進を許可しており、近くには警護に当たる警官の姿も見られた。 ネオナチによるデモは、当局がエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が推し進める年金改革に鍋をたたいて抗議するデモを制圧する中、行われた。政府は8日、マクロン氏の演説がかき消されないよう、新たなデモ規制を導入している。 デモ行進をめぐっては、社会党の
ヒジャブを着用して街中を歩く女性=3月、イラン首都テヘラン/Morteza Nikoubazl/NurPhoto/Getty Images (CNN) イラン当局は公共の場でのヒジャブ着用義務に違反した女性を特定するために、カメラを使用する方針を明らかにした。 政府系のタスニム通信は、ヒジャブ着用を義務付けた法律の執行をめぐる「緊張や争い」を避けるための「革新的措置」として、警察が公共の場にスマートカメラを設置すると伝えた。 違反者が見つかると、本人に違反の具体的な時間と場所を明記した警告メッセージが送られるという。 同通信は、価値観や家庭のプライバシー、精神的健康、地域社会の平静を守る必要があり、個人や集団の違法行為は認められないと強調した。 イランの女性はヒジャブの着用を義務付けられてきたが、昨年その着用をめぐって道徳警察に逮捕された女性が急死したことをきっかけに、抗議デモが全土に拡大
迅速な手続きに生かし、保護されるべき人を確実に認定できるかどうかこそ問われよう。 出入国在留管理庁は、難民に認定する際の判断要素を明確化したとする手引を公表した。 性的マイノリティーであることや、ジェンダーを理由にした迫害が認定され得ると明示した。 入管当局が、難民認定の審査にあたって具体的な考え方を公表するのは初めてだ。問題とされてきた手続きの明確化や透明化への取り組みは、遅きに失したとはいえ認められよう。 ただ「認定の範囲は広がらない。認定数を増やす目的ではない」との説明は理解し難い。 日本は難民の認定数が欧米に比べ極めて少ない。手引によって、「鎖国」とも呼ばれ国際的に批判されている現状を正当化することはできない。 手引では、意味が不明確だと指摘されていた「迫害」について、殺害や不当な拘束といった生命・身体などの侵害・抑圧だけでなく人権の重大な侵害も含むとした。 一方、迫害の恐れは抽象
ペルーの首都リマで、フェミサイド(女性を標的とした殺人)に抗議するデモ参加者(2016年8月13日撮影、資料写真)。(c)CRIS BOURONCLE / AFP 【3月25日 AFP】南米ペルーで、女性が元交際相手の男に生きたまま火を付けられ、5日後に死亡する事件があった。ナンシー・トレンティーノ(Nancy Tolentino)女性・社会的弱者相が24日、明らかにした。 警察によると、キャサリン・ゴメスさん(18)は18日、ベネズエラ人のセルジオ・タラチェ・パーラ容疑者(19)に首都リマの中央広場でガソリンをかけられ火を付けられた。 ゴメスさんは全身の60%にやけどを負って病院に搬送された。ゴメスさんは数日前にパーラ容疑者と別れる決意をしたという。 トレンティーノ氏は現地ラジオRPPに対し、「やけどがひどくて医師の力が及ばず、ゴメスさんは亡くなったと告げられた」と話した。 この陰惨な事
Published 2023/02/22 20:20 (JST) Updated 2023/02/22 20:35 (JST) 22日の衆院予算委員会で、立憲民主党の泉健太代表が岸田文雄首相の後ろに座っていた首相秘書官に怒りの矛先を向ける一幕があった。質問を笑うようなそぶりを見せたとして「ひどい」と訴えた。首相は、秘書官が笑ったかどうかの確認を避け身内をかばった。立民側は納得していない。 首相は、性的少数者への差別発言で元首相秘書官を更迭したばかり。 泉氏が秘書官への憤りをあらわにしたのは午前の審議で、同性婚や防衛政策を包括的に取り上げ、首相を追及していた。泉氏は「同性婚の話をしたら(秘書官が)首を横に振り始めた」とも指摘。「本当にあきれる」と批判した。
Published 2022/10/18 12:33 (JST) Updated 2022/10/18 13:33 (JST) 岸田文雄首相は18日の衆院予算委員会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済に向けた消費者契約の法制度見直しに関して、今国会での法改正案提出を念頭に準備を進める考えを表明した。「準備ができたものから順次提出したい。できるだけ早く提出させる」と語った。教団への調査を巡り政府の窓口に寄せられた相談の中に「警察につないだ案件が含まれている。刑法をはじめとするさまざまな規範に抵触する可能性がある」と述べた。 河野太郎消費者担当相も記者会見で首相からの指示を受け法令見直しに速やかに取り組む姿勢を強調した。
Published 2022/07/06 19:50 (JST) Updated 2022/07/06 20:07 (JST) 小学2年の児童(8)が大津市立保育園に通っていた当時、性別に違和感を抱えていることが原因で他の園児からいじめ行為を受けたと訴えた問題で、市の第三者委員会は6日、服装をからかう行為などをいじめと認定し、保育士を対象にLGBTQや発達障害への理解を深める研修を充実させるよう市に答申した。 児童母親の代理人石田達也弁護士によると、未就学児のいじめ問題を第三者委が調査したケースは過去に例がない。 第三者委の春日井敏之委員長は答申後の記者会見で「保育園でもいじめは起きると認識するスタートになる」と述べ、児童の母親も取材に「いじめが認められたのは大きい」と話した。
党ジェンダー平等推進本部は4月20日、国会内で会議を開き政府から(1)内閣府・男女共同参画局が主催する「人生100年時代の結婚と家族に関する研究会」第11回資料「教育に組み込む 壁ドン・告白・プロポーズの練習、恋愛ゼミ」(4月7日開催、成蹊大学文学部・小林盾教授提出)(2)議員へのハラスメント動画公開「政治分野におけるハラスメント防止研修教材」――についてそれぞれ説明を聞きました。 冒頭、あいさつに立った同本部事務局次長の打越さく良参院議員は、報道等でも話題になっている、研究会で恋愛支援策として提案された「壁ドン・告白・プロポーズの練習、恋愛ゼミ」について、「男女共同参画、ジェンダー平等に資する方向なのかどうか。今後の取りまとめにどう生かしていくのか、議論の経過なども含めて話を伺いたい」と説明。議員へのハラスメント動画についても、作成した経緯や、今後の活用方法について説明を求めました。 男
静岡県の川勝平太知事は2日の記者会見で、6月の知事選での演説で女性蔑視ともとれる発言をしたとして「不適切だった」と謝罪。10月にも、同県御殿場市には「コシヒカリしかない」と発言、11月に県議会が辞職勧告決議案を可決している。 川勝氏は6月に同県富士市で開かれた集会で、自身が学長を務めた静岡文化芸術大の女子学生に関し「11倍の倍率を通ってきたのでみんなきれい」「顔のきれいな子はあまり賢いことを言わないと、何となくきれいになる」などと発言。一部メディアが「容姿と知性を結びつけた問題発言」と報じた。 川勝氏は2日の会見で意図を問われ、陳謝し辞職は否定した。
名古屋出入国在留管理局(名古屋市)の施設で収容中だったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(33)が死亡した問題で、出入国在留管理庁は10日、調査報告書を公表した。体調不良の訴えを担当職員が誇張だと疑っていたほか、からかうような発言をしていたことが判明。報告書は「危機意識に欠けた」とし、全入管職員の意識改革を求める異例の事態となった。 医療体制や、収容者の体調に関する情報共有の不備も認めた。死因の特定には至らなかった。 記者会見した佐々木聖子長官は、名古屋入管の佐野豪俊局長と当時の次長を訓告とし、警備監理官ら2人を厳重注意処分にしたことを発表した。 名古屋出入国在留管理局の施設収容中に死亡したウィシュマ・サンダマリさんに関する調査報告書を公表する出入国在留管理庁の佐々木聖子長官=10日午前、法務省
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