ソウル(CNN) 北朝鮮では「同性愛」という言葉も知らず、夢を持つことさえできない日々だった――。北朝鮮から韓国に亡命し、同性愛者であることを公にしている男性、チャン・ヨンジンさんに、CNNがこのほどインタビューした。 北朝鮮で生まれ育ったチャンさんは、37歳になるまで同性愛という言葉を聞いたことがなく、そういう概念があることも知らなかった。 平壌大学に通っていたころ、自分が周りと違うことに悩んで神経科医を訪ねた。しかし悩みを打ち明け始めた途端に医師がどなり出したため、診察室から逃げ帰ったという。 食料や衣類が足りなくてもがまんできた。だが夢を持てない生活には耐えられなかった。 結婚した後も妻を愛することができず、「1人の女性の人生を台無しにしている」という罪悪感に苦しんだ。 チャンさんの夢に一番近い存在は、幼なじみの男性だった。自分がこの友人に恋心を抱いていたことに、後になって気付いたと