トントン、トントン…。小さな手が、トンカチで板にくぎを打つ音が聞こえてきた。東京都杉並区の認可保育所「Picoナーサリ和田堀公園」。5歳児の保育室では昨年12月、園児11人と保育士3人がクリスマスの飾り作りをしていた。 「みて、みて。できた!」。初めてくぎを打った子が声を上げ、そばの保育士が笑顔で応える。「保育士が多く、くぎを使うような活動もできるんです」と、運営する社会福祉法人「風の森」統括の野上美希さん(46)はそう話す。
オーストラリア(豪州)で「メタンフェタミン・ルールズ」(覚醒剤は最高だ)と名付けられた男児の出生届が受理され物議を醸した。騒ぎを受けて、母親は別の名前に変更した。日本では独特の読み方をする「キラキラネーム」に基準を設けた改正戸籍法が2024年度にも施行されるが、わが子の名前の付け方はどこまで容認されるのか。(西田直晃) 豪公共放送ABCに勤める母親が今年9月、役所が非常識な命名を認めるのかを試すため、息子に「覚醒剤最高」と名付けた出生届を提出した。却下を想定していたようだが、地元の州当局は受理し、公式の出生証明書を発行した。経緯を母親が番組で公表すると、厳しい批判が殺到。今月、改名の手続きを取った。
先日、ばあちゃんが死んだ。両親の離婚後、7歳・5歳・3歳だった私たち姉妹をずっと育ててくれた。専業主婦だった母は苦労して職を探し、仕事を転々としていた。「あそこは母子家庭だから」と陰口を言われる時代だった。 いつもあたためてもらっていた気がする。同じ布団で寝ると、太ももに私の冷たいつま先をはさんだ。母とケンカした後、一緒に風呂に入ると「お母さんも大変なんだから、分かってやれ」と、何度も手でお湯をすくって肩にかけてくれた。涙とお湯が混じった。大人になっても、寒い夜は必ず湯たんぽを手渡された。 病院から自宅に戻って9日目、ばあちゃんは息を引き取った。ケアマネジャー、訪問看護師、ヘルパーの方々がいなかったら、家でのみとりは不可能だった。それなのに、介護をはじめとするケア労働の報酬や条件は、専門性や重要性に見合っていない。幼い者を育み、最期の尊厳を守る。人生の初めと終わりを支える「ケア」の重みを痛
Published 2023/01/06 10:11 (JST) Updated 2023/01/06 14:49 (JST) 自民党税制調査会の幹部を務める甘利明前幹事長は、少子化対策の財源として将来的な消費税率の引き上げも検討対象になるとの認識を示した。5日のBSテレ東番組に出演し「子育ては全国民に関わり、幅広く支える体制を取らなければならない。将来の消費税(増税)も含め、地に足をつけた議論をしなければならない」と語った。 少子化を巡っては、岸田文雄首相が4日の年頭記者会見で「異次元の対策に挑戦する」と表明した。甘利氏は恒常的な取り組みのためには財源が重要になると強調した上で、与党の税調で議論する時期を従来の年末から早めて十分な時間を確保する考えも示した。
Published 2022/11/18 23:48 (JST) Updated 2022/11/19 00:04 (JST) 日本維新の会の梅村みずほ参院議員は18日の参院本会議で、自身が宗教団体の信者を親に持つ「宗教2世」で、家庭崩壊に苦しんできたと告白した。「今も傷が癒えることはない。厳しい規律に縛られ、親にコントロールされる生活は緩慢な拷問とも言うべき苦痛を子どもたちに与える」と述べ、虐待を受けた宗教2世への救済を求めた。 民法改正案の質疑で登壇した梅村氏は、自身が小学5年の頃に母親が入信したと説明。「親の愛情が自分から離れ、心の隙間から人がマインドコントロールされていく過程をつぶさに見てきた」と語った。加藤勝信厚生労働相は「救済が着実に図れるようにする」と答弁した。
「エホバの証人」の宗教3世として経験した苦悩を語る夏野ななさん(仮名)=国会内で2022年11月7日午前10時57分、高良駿輔撮影 キリスト教系新宗教「エホバの証人」の3世として育った夏野ななさん(仮名)が7日、国会内で開かれた野党のヒアリングに出席し、熱心な信者だった親から体罰を受けるなどした生い立ちを明かした。「子どもが親に信仰を強制されず、学ぶ機会を奪われないようにしてほしい」と悲痛な思いを訴えた。 夏野さんは30代で東京都在住。3歳の頃から週3回、エホバの証人の集会に参加した。居眠りなどをすると家族にトイレに連れて行かれ、平手やベルトでたたかれたこともあった。「悪い影響を受けるから」と言われ、保育園や幼稚園には通わなかった。教義のため、クリスマスや七夕、誕生日会などのイベントも禁止された。校歌の斉唱や運動会の騎馬…
Published 2022/10/26 18:16 (JST) Updated 2022/10/26 18:33 (JST) 子どもを叱る際「次は頑張ろうね」と励ました方が、原因を追及したり罰を科したりするよりも成人後の自立心や計画実行能力に良い影響を与えるとの研究結果を神戸大と同志社大のチームが26日、発表した。 チームによると、21年3月、ネット上で全国の20歳から70歳未満の男女を対象にアンケートを実施。約1300人の回答を分析した。 子どもの頃の叱られ方について「次は頑張ろうね」「どうしてできないの」「罰を与えられた」のグループに分類。進学先や就職先をどの程度自立的に決めたかなど四つを指標として比較した。「次は頑張ろうね」と励まされたグループは全ての指標で最高となった。
最近の公園には、ポップでかわいらしいデザインの遊具が増えています。おそらく安全対策もバッチリされているんだろうなぁ〜という、親御さんも安心な設計なんでしょう。 一方、昭和の時代の公園には、鉄やタイヤで無骨に作られた、どうやって遊ぶんだかよくわからず、安全対策もされているんだかされていないんだかな、荒くれた遊具がいっぱいありました。子どもたちは日々、危険と隣り合わせで遊んでいたのです!? 1975年群馬生まれ。ライター&イラストレーター。 犯罪者からアイドルちゃんまで興味の幅は広範囲。仕事のジャンルも幅が広過ぎて、他人に何の仕事をしている人なのか説明するのが非常に苦痛です。変なスポット、変なおっちゃんなど、どーしてこんなことに……というようなものに関する記事をよく書きます。(動画インタビュー) 前の記事:レーサー遅四駆大会! > 個人サイト Web人生 結局、子どもは危ない遊び方を見つけ出し
Published 2022/08/23 19:48 (JST) Updated 2022/08/23 20:05 (JST) 立憲民主党は23日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の2世信者を招き、被害の実情などを聞き取る「被害対策本部」の会合を国会内で開いた。2世信者は、高額献金など教義の強制により精神的・経済的に困窮し脱会したと明かし「教団は信者の家庭を崩壊に追い込んだ。被害者救済は今しかできない」と法整備の必要性を訴えた。 証言によると、平日でも、学校より教団行事が優先で、恋愛やテレビなどの娯楽は禁じられた。献金による貧困を理由にいじめられていたが、周囲に助けを求められなかった。「宗教のことは言い出しづらい。偏見を受けるのではと思っていた」と振り返った。
買いたいのに買えない謎解きゲーム『人の財布』年内最後の販売が4/16に開始! 現在6ヵ月待ちで、今回を逃すと2025年までお預け 任天堂は、公式サイトを更新し「CSR情報」に関する情報を掲載した。 そのなかで「婚姻関係に相当する同性パートナー」および「事実婚関係にある異性カップル」を社内制度において、法律上の婚姻と同等に扱う「パートナーシップ制度」を2021年3月に導入したことを紹介している。 (画像はCSR情報|任天堂より) CSRとは「Corporate Social Responsibility」の略で「企業の社会的責任」のことだ。任天堂はこの「CSR情報」を更新して、そのなかで製品の品質・安全などの「保護者による使用制限機能」や「人材の育成」など幅広い項目が記載されている。 特に注目なのが「社員」の項目で、2021年3月に「パートナーシップ制度」を導入したことを明かしていることだ。
Published 2022/02/16 18:56 (JST) Updated 2022/02/16 19:13 (JST) 6歳未満の子どもがいる父親が家事・育児に十分な時間を確保するためには、1日の仕事時間を9時間半以内にすることが必要―。国立成育医療研究センター(東京)は、父親の生活時間に関する分析結果を公表した。共働き世帯の増加で父親も育児を担うことが求められており、同センターは「父親への意識啓発だけでなく、企業や社会の環境づくりも不可欠だ」としている。 同センターなどの研究班が、総務省の2016年「社会生活基本調査」のデータから分析した。 16年のデータでは、父親の仕事と通勤の時間は「12時間以上」が最多の36%で、10時間以上で69%を占めた。
Published 2022/01/23 21:01 (JST) Updated 2022/01/23 21:17 (JST) 政府は、社会福祉法人やNPO法人などに業務委託し、子育て家庭を訪れて料理や掃除といった家事を支援する制度を新設する方針を固めた。子どもの親が自身の親の助けを得られないなど育児負担が重い場合、手を差し伸べたり孤立化を防いだりするのが狙い。今国会に提出予定の児童福祉法改正案に明記する方向だ。2024年度からの実施を目指す。関係者が23日、明らかにした。 近所に頼れる人がいないケースを含めて親の育児負担増が懸念され、ストレスは虐待を招く恐れがある。新たな支援案は、市区町村が実施主体となり、NPO法人や社会福祉法人、企業などに業務委託。スタッフが家庭を訪問する。
Published 2021/11/30 19:50 (JST) Updated 2021/12/01 00:06 (JST) 広島県が両立支援制度をまとめて配布している「働く女性応援よくばりハンドブック」に対し、「子育てしながら働くのが欲張りなのか」「夫も育児するのが当たり前」などと会員制交流サイト(SNS)で批判が噴出している。湯崎英彦知事は30日の記者会見で「仕事と暮らし両方の希望をかなえたいという意味だ」と理解を求めた。 冊子はB5判50ページで、男女雇用機会均等法や行政の支援制度について紹介。県内企業に配布し、県のホームページで公開している。2014年に完成し昨年までに3回改訂したものだが、11月27日に県がツイッターで宣伝すると、数千件の批判により「炎上」した。
出荷を待つコロナ製のエアコン=新潟県三条市東新保の同社で2020年7月8日午後1時50分、露木陽介撮影 新潟県三条市の市民団体が、新型コロナウイルスの影響で経済的に困窮している県内の一人親家庭を対象に、家庭用エアコンを無償で設置するプロジェクトを始めた。同市に本社を置く暖房・空調機器メーカーのコロナが、無償で新品のエアコンを提供する。【露木陽介】 プロジェクトを実施するのは、コロナ禍を受け、県内でフードバンク事業に取り組む11団体が連携して4月に発足した新潟県フードバンク連絡協議会(事務局・三条市)。新型コロナの影響で生活に困窮する家庭向けに、食料を無償提供する緊急支援を5月に始めた。家庭や店舗などから不要になった食料を集め、これまで延べ約2000世帯の一人親家庭に届けてきた。 その中で、家庭からは「お金がかかる外出を控えていることで、子どもがずっと家にいなければならず、ストレスを抱えてい
2017年にデビュー20周年を迎えたCoccoが10月、10作目のアルバム「スターシャンク」(通常盤税抜き3千円、ビクターエンタテインメント)をリリースした。前作「アダンバレエ」から3年ぶりのアルバムは、デビューから数々の名曲を作り出してきた根岸孝旨をサウンドプロデューサーに迎え制作した。12月6日の宮城県を皮切りに全国6カ所でのツアーも決定している。Coccoに近況を聞いた。 (聞き手 藤村謙吾) 「次の世代にバトンを渡さないと、という思いが原動力」と話すCocco=那覇市の琉球新報社 ―前作を出してからどのように過ごしていたのか。 「他のアーティストに楽曲提供などをして、表に出ないようにしていた。20歳の息子と道を歩いていたらカップルに間違われた上、モデルにスカウトされた。声を掛けた子はCoccoを知らない若い子で、そのときに、『生まれ変われるかも』なんて思った」 ―表に出なくても曲は
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