北アルプスの奥穂高岳で、昨年の秋に1名の犠牲者を出す遭難事故がありました。 助けを求めていたのは聴覚障害者のグループ。手話や文字をオペレーターが通訳する「電話リレーサービス」を使えたおかげで残りのメンバーは救出されましたが、もしサービスが使えなければ、全員が犠牲になっていたかもしれないそうです。 聞こえる人であれば当たり前に使える電話ですが、実は聴覚障害のある人たちにとって電話は「使えない」「そもそも馴染みがない」ツールです。コミュニケーション上のバリアは緊急時には命に関わることもあります。このバリアをなくすために奮闘するNPOインフォメーションギャップバスター理事長の伊藤 芳浩さんにお話を伺いました。 ー 伊藤さんが取り組んでいるオンライン署名について教えてください 私たちの署名は、手話や文字をオペレーターが通訳する「電話リレーサービス」を24時間365日対応の公的サービスにしてほしいと