金沢市の清水邦彦市議(59)=自民、4期=が2015年度、自宅兼事務所で事務員2人を県内の最低賃金より100円以上少ない時給600円で雇用していたことが26日分かった。清水市議は取材に「最低賃金の認識がなかった。(不足分の)支払いが必要になれば対応したい」と話した。石川労働局は最低賃金法に抵触する可能性があるとして実態調査の検討に入った。【中津川甫】 毎日新聞が情報公開請求で入手した雇用契約書や領収書によると、事務員2人はそれぞれパートとして、昨年4月1日~今年3月31日、事務所で平日午前10時~午後3時に、1時間の休憩を含めて1日5時間勤務する契約で、時給は600円だった。清水市議は昨年度、2人に計94万2600円の賃金を支払い、うち半額を政務活動費で賄った。