新宿や渋谷と並ぶ副都心でありながら再開発が出遅れてきた東京・池袋で、2019年以降、アニメやマンガなどサブカルチャーを核にした新スポットが続々と誕生する。近年、「乙女系」と呼ばれる女性向けアニメやゲーム関係の店が集まり、若い女性などから「乙女の聖地」と呼ばれる池袋。20年東京五輪・パラリンピックを好機に、世界からアニメ好きの人々を呼び寄せる戦略だ。 (瀬戸勝之) JR池袋駅東口から徒歩五分。アニメ関連の店が集まり「乙女ロード」と呼ばれる場所の近くに、豊島区庁舎跡地を利用した大型複合ビル「ハレザ池袋」の建設が進んでいる。今年十一月にはオフィス棟に先駆け、複数の劇場が入るホール棟がオープンする。 音楽ソフト制作大手のポニーキャニオンは透過スクリーンを使い、映像を空間に浮かび上がらせる未来型ライブ劇場(五百六十人収容)を運営する。アニメやゲームキャラクターの仮想ライブを催し、ネットで国内外に発信