人気漫画「呪術廻戦」に登場するキャラクターにゆかりがある岐阜県高山市の千光寺を、親子連れや女性らのファンが多く訪れている。地元で古くから親しまれてきた鬼神「両面宿儺」が祭られ、モチーフになったとされる。住職大下大圓さん(66)は「たくさんの人に飛騨地方の郷土史を知ってもらえるのはうれしい」と、思わぬ“聖地巡礼”を歓迎している。 両面宿儺は「日本書紀」で、一つの胴体に二つの顔、手足が4本ずつあると描かれ、大和朝廷にくみしない「逆賊」として記されている。漫画では、人に災いをもたらす「呪霊」と戦う高校生が主人公で、両面宿儺は物語の鍵を握る悪役として登場する。