杉田水脈議員の「人権侵犯」認定から考える:「思いやり」ではなく「システム」として人権を守ること──連載:松岡宗嗣の時事コラム 1948年12月10日に国連で「世界人権宣言」が採択されたことから、この日は「世界人権デー」と位置付けられ、12月4日〜10日を「人権週間」としている。ライターの松岡宗嗣が、この機会に改めて「人権」について考える。
自民党の杉田水脈衆議院議員が雑誌「新潮45」に書いた文章が、大きな波紋を呼んでいる。彼女は「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題した寄稿で、こう書いた。 「LGBT(性的少数者)のカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」 LGBTへの酷い差別発言であることは言うまでもない。 だが、問題はそれにとどまらない。なぜなら杉田議員の論理の根底には、生産性がある=役に立つ人間には税金を使ってもよいが、そうでない人間には使うべきではない、という発想が潜んでいるからだ。 これは大変危険な考え方である。 杉田氏の論理でいけば、高齢者や障害者、失業者などにも税金を使うな、ということになってしまう。ナチスが障害者を「生きる価値がない」と断じて皆殺しにしたことは有名だが、その発想と地続きである。 だから杉田氏に対して激しい批判が巻き起
自民党の谷川とむ衆院議員(42)=比例近畿、当選2回=が7月29日のインターネット放送で、同性婚のための法整備は不要との見解を示す中で、同性愛を念頭に「『趣味』みたいなもの」と発言した。同性カップルをめぐる杉田水脈(みお)衆院議員の主張に批判が高まるなか、同性愛者への無理解な発言が続いた形だ。 谷川氏が出演したのはネットテレビ「Abema(アベマ)TV」の討論番組。作家の乙武洋匡さんが同性婚や夫婦別姓を認めない政府に疑問を呈したのに対し、谷川氏は「多様性を認めないわけではないが、法律化する必要はない。『趣味』みたいなもので」と述べた。 自民党は2016年作成の党内啓発用のパンフレットで、性的少数者について「本人の意思や趣味・嗜好(しこう)の問題との誤解が広まっている」と注意している。 谷川氏はさらに、異性間だけに婚姻制度がある理由について「『伝統的な家族』のあり方は、男が女と結婚し、子を授
ニュース 2018年7月26日 自民党のLGBTをめぐる発言について 立憲民主党 SOGI(性的指向、性自認)に関するPT 座長 西村智奈美 衆議院議員 杉田水脈衆議院議員(自由民主党所属)が『新潮45』(2018年8月号)の「『LGBT」支援の度が過ぎる」において、LGBTの人々が、子どもを持つことがないと指し、「生産性がない」ため、税金を投入する必要がないと論じている。 子どもを産むか否かで差別することは、憲法が尊重する基本的人権、自己決定権を否定する思想であり看過できない。差別を禁じた憲法を遵守すべき国会議員が、自ら差別との自覚をもてないまま発言したことに驚きを禁じ得ない。直ちに発言の撤回と謝罪を求める。 あわせて、自民党の二階幹事長は、今月24日の記者会見において、「人それぞれ政治的立場、いろんな人生観、考えがある」と述べた。政党として、さまざまな考え方を容認することは当然のことな
パン屋がゲイのウエディングケーキの注文を断るのは違法かどうかが連邦最高裁で争われている米国で、LGBT権利擁護団体が、葬儀場で起こった実話に基づくCMをリリースしました。こんなことを合法としていいのかと、このCMは問いかけています。 詳細は以下。 Heartbreaking ad with lesbian widow turned away by a funeral home is based on a true story / LGBTQ Nation CMはこちら。 このCMはLGBT権利擁護団の Movement Advancement Project (MAP)らが始めた、Open to Allキャンペーンの一環として作られたものだそうです。英語のナレーションが入っていますが、聞かなくても意味はわかるはず。動画冒頭ではまず、悲しそうな顔の女性が胸にアルバムを抱え、家族とおぼしき人々
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