杉田水脈議員の「人権侵犯」認定から考える:「思いやり」ではなく「システム」として人権を守ること──連載:松岡宗嗣の時事コラム 1948年12月10日に国連で「世界人権宣言」が採択されたことから、この日は「世界人権デー」と位置付けられ、12月4日〜10日を「人権週間」としている。ライターの松岡宗嗣が、この機会に改めて「人権」について考える。
ロシアの首都モスクワで改憲作業部会に出席するウラジーミル・プーチン大統領(2020年2月26日撮影)。(c)Alexey DRUZHININ / SPUTNIK / AFP 【3月3日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は2日、自らが主導する改憲に関する追加案を議会に提出した。ロシア人の信仰に関する言及や結婚を男女間のものと規定する案のほか、ロシア領の割譲禁止などが盛り込まれているという。 プーチン氏は今年1月、議会に全面的な改憲案を提出し政界に波乱を起こした。現行のロシア憲法(基本法)が施行された1993年以来、改憲案の提出は初めてだった。下院は第一読会(第1回審議)で2時間足らずの議論の末、全会一致で改憲案を承認した。 ビャチェスラフ・ウォロジン(Vyacheslav Volodin)下院議長によると、プーチン氏は来週予定されている主要審議とな
キューバ当局が、2008年から首都ハバナで開催されてきた性的少数者のデモ行進「ホモフォビアとトランスフォビアに反対するコンガ(Conga Contra la Homofobia y la Transfobia)」を禁止。2019年5月11日、許可なしのマーチを敢行した参加者が警察に逮捕されました。 詳細は以下。 apnews.com キューバでは最近、ラウル・カストロ(Raul Castro)国家評議会議長の娘のマリエラ・カストロ(Mariela Castro)が館長をつとめる、キューバ国立性教育センター(CENESEX)がLGBT+の権利向上につとめていたはず。この「コンガ」にもマリエラ・カストロがかかわっていたはずだけど、いったい何が。と思ったら上記APに以下のような説明がありました。 CENESEXが支持していた同性婚への動きは、国内で増加しつつある福音派も含めて多くのキューバ人が反
韓国・ソウルで、徴兵期間の体験を語る27歳の男性(2019年3月19日撮影)。(c)Ed JONES / AFP 【5月9日 AFP】韓国軍の将校だったその男性(27)は、生産的で士気が高く模範的と言われていたが、ある秘密を持っていた――同僚の兵士と同性愛の関係にあったのだ。韓国軍の決まりでは同性間性行為は犯罪と見なされており、男性は友人や家族にも自らの性的指向を隠し、恋人とは基地外で非番の時に会うだけだった。 民間人であれば同性間性行為は合法だが、キリスト教福音派の影響が強い保守的な韓国社会で、大部分の同性愛者は他人に気付かれないように暮らしている。 将校だった男性は「懸命に働いてきたが、容疑者になってしまえば何も関係なかった」とAFPに語った。「ただ死にたいと思う日々だった」。男性は、パートナーの携帯電話に残っていた自分のメッセージが軍当局に発見されたため拘束された。 韓国では健康なす
自民党の谷川とむ衆院議員(42)=比例近畿、当選2回=が7月29日のインターネット放送で、同性婚のための法整備は不要との見解を示す中で、同性愛を念頭に「『趣味』みたいなもの」と発言した。同性カップルをめぐる杉田水脈(みお)衆院議員の主張に批判が高まるなか、同性愛者への無理解な発言が続いた形だ。 谷川氏が出演したのはネットテレビ「Abema(アベマ)TV」の討論番組。作家の乙武洋匡さんが同性婚や夫婦別姓を認めない政府に疑問を呈したのに対し、谷川氏は「多様性を認めないわけではないが、法律化する必要はない。『趣味』みたいなもので」と述べた。 自民党は2016年作成の党内啓発用のパンフレットで、性的少数者について「本人の意思や趣味・嗜好(しこう)の問題との誤解が広まっている」と注意している。 谷川氏はさらに、異性間だけに婚姻制度がある理由について「『伝統的な家族』のあり方は、男が女と結婚し、子を授
ニュース 2018年7月26日 自民党のLGBTをめぐる発言について 立憲民主党 SOGI(性的指向、性自認)に関するPT 座長 西村智奈美 衆議院議員 杉田水脈衆議院議員(自由民主党所属)が『新潮45』(2018年8月号)の「『LGBT」支援の度が過ぎる」において、LGBTの人々が、子どもを持つことがないと指し、「生産性がない」ため、税金を投入する必要がないと論じている。 子どもを産むか否かで差別することは、憲法が尊重する基本的人権、自己決定権を否定する思想であり看過できない。差別を禁じた憲法を遵守すべき国会議員が、自ら差別との自覚をもてないまま発言したことに驚きを禁じ得ない。直ちに発言の撤回と謝罪を求める。 あわせて、自民党の二階幹事長は、今月24日の記者会見において、「人それぞれ政治的立場、いろんな人生観、考えがある」と述べた。政党として、さまざまな考え方を容認することは当然のことな
A group opposing the Lesbian, Gay, Bisexual and Transgender (LGBT) community prepares to confront a pro-LGBT group planning on staging a counter protest at Tugu Monument in Yogyakarta on Feb. 23. © 2016 Andreas Fitri Atmoko/Antara (ジャカルタ)― インドネシアでは2016年初めから、性的マイノリティの人びとの安全と権利を脅かす空前の非難・攻撃が行われており、同国政府はこれを煽っていると、ヒューマン・ライツ・ウォッチは本日発表の報告書で述べた。政府のキャンペーンでは、ヘイト・スピーチにあたる言語表現が用いられ、差別的な法令が制定され、強制力を用いた非暴力集会の弾圧
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