イラストコミュニケーションサービス『pixiv』を運営するピクシブ株式会社に勤めるトランスジェンダー女性の社員が、職場で継続的にハラスメントを受けたなどとして、同社と元上司の男性に計約555万円の損害賠償などを求めた訴訟の1回口頭弁論が9月8日、東京地裁(山田悠一郎裁判官)であった。 ピクシブ社は争わず、原告側の請求を全面的に認める「認諾」の手続きを取り、請求額の満額を支払う意向を示した。一方で元上司は事実関係について一部争う内容の答弁書を出し、原告側に請求棄却を求めた。 原告代理人によると、同社との係争は終了する見込み。元上司に対しては、休職期間中の逸失利益や追加の治療費などの賠償請求を追加し、引き続き争う方針だという。 ◆どんな裁判なのか 訴状によると、原告の女性は2018年4月にピクシブに入社。入社直後から、元上司に性交渉の回数などを聞かれたほか、陰部に顔を押し当てられたり、「なんで