民主党は25日、小沢幹事長に対する検察の事情聴取後、初の役員会を開いたが、役員から小沢氏に説明を求める声は一切出なかった。 党役員は、小沢氏をかばおうと懸命になっている。 小沢氏は役員会の冒頭、自らの資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件について、「私事で迷惑をかけ申し訳ない。できるだけ(捜査に)協力し、早いうちに結果が出るようにと思っている」と陳謝した。 その後、高嶋良充筆頭副幹事長は、自民党が1998年に検察情報の漏えいを追及する調査会を発足させていたことを報じた新聞記事を配布。小沢氏の事件に関し、検察の情報漏えいを追及する民主党の方針に自民党が「権力の自制ができていない」(谷垣総裁)と批判していることに反論するためだ。高嶋氏は役員会後、記者団に「党内のみんなに認識してもらいたい」と強調した。 党役員が小沢氏に対して「沈黙」を守っている背景には、そもそも13人の役員の多くが輿石東参