古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授) 「古森義久の内外透視 」 【まとめ】 ・NHKの番組が天安門事件をカリカチュア化して放送。 ・番組で惨劇への鎮魂や追悼の姿勢一切見られず。 ・民主主義や人道主義に基づく非難や糾弾も感じさせず。 【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て見ることができません。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=46114でお読み下さい。】 日本の各メディアでは天安門事件30周年の回顧報道が盛んである。1989年6月4日、北京中央の天安門広場で起きた中国人多数への大弾圧、そして大規模な殺戮は世界を揺るがせ、当事者の中国共産党政権はその全面的な隠蔽をいまも続けるのだから、その検証の報道が必要なことは自明だろう。 この大事件は民主主義の弾圧であると同時に多数の人間が命を奪われた痛