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04年には『ワイルド・ソウル』で三冠を達成、今最も注目を浴びるエンタテインメントの旗手、垣根涼介さん。が、最新刊ではテイストを変えて、犯罪の匂いのない、リストラをテーマにしたユーモアたっぷりの小説を上梓。とはいえ、根底にある、書こうとしているものは、どの作品も同じのよう。彼が小説に求めるものは、その読書道をうかがうなかでも、垣間見えてきます。 (プロフィール) 1966年長崎県諫早市生れ。筑波大学卒業。仕事と執筆の二重生活で書き上げた作品を投稿して、2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞と、史上初の3冠受賞に輝く。著書に『ヒートアイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘブン』がある。 ――垣根さんは長崎のご出身ですよね。 垣根 涼介(以下垣根
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