泊原発が動いていたら9月6日の平成30年北海道胆振東部地震で広域停電が生じなかったと言う説が唱えられ、それに対する反論がネット界隈で行なわれている。政治的に原発停止が決定された*1と不満を持つ人々と、原発が有益とする情報は全て否定したい人々の、技術的要請がどのようなものか整理すらしない論争で頭が痛い。 地震が発電・送電設備に与えた影響もまだ詳細は分かっていないし、また泊原発が動いていたときに、他の発電所の稼働状況がどうなっているかは、反実仮想における北海道電力の発電計画次第なので、現在までの情報では判断がつかないのが結論になると思うが、泊原発が動いていても絶対に無駄だったと言う主張*2は胡散臭いので指摘しておきたい。 1. 電力供給は十分であった説は意味不明 「周波数が下がったためであって、電力供給は十分であった説」を唱えているネット左翼の人がいるのだが、電力供給が不十分になると周波数が下