京都大学の学生総合支援センターが公開した「留年や退学」についての文章が反響を呼んでいる。一般的にネガティブな印象を持たれがちな留年・退学だが、京大は、「大学というシステムは、一定数の留年や退学を生み出すようにできているもの」という前提で進路選択に悩む学生に向けてポジティブで具体的なアドバイスを示した。 公開以来、ネットなどで「感動した」、「優しい記事」、「公式文書ではなかなか書けない」といった反応が相次いでいる。J-CATSTニュースはメッセージを執筆した同大学教授で、臨床心理学者でもある杉原保史氏に公開の意図を聞いた。 京大では大学全体で約2割の学生が留年しているという。 (写真はhttp://photo53.com/kyotodaigaku1.phpより) 「単に個人の失敗としてのみ捉えられるべきものではない」 京大では大学全体で約2割の学生が留年しているという。学生総合支援センターは