印刷 7月に中国の江沢民前国家主席が「病死した」と報じた香港のテレビ局亜州電視(ATV)のニュース・広報部門の梁家栄高級副総裁が5日、辞任した。梁氏は「努力を尽くしたが(誤報を)止められなかった」と無念を強くにじませた。 梁氏は同局が公表した声明で「メディア人としての職責を全うできなかった。すべての責任を負う」と述べ、部下らに「報道人としての原則を守って欲しい。我々が奉仕すべきは社会の大衆だ」と訴えた。 梁氏は記者として報道にかかわってきたベテランで、ATV報道部門の実質的責任者だったとみられる。同じ部門の譚衛児副総裁も同日、辞表を出したという。 同局は7月6日夜、「北京筋の情報」として江氏が病死したと速報。特集番組を予告したが取り下げ、誤報を認めて謝罪した。(広州=林望)