外来種のヒアリを見つけて駆除につなげる「ヒアリ探索犬」によるデモンストレーションが26日、鹿児島市で開催中の日本応用動物昆虫学会にあわせて行われた。台湾の空港や建設現場などで活躍している2頭で、いずれも4歳のメスのビーグル。かすかなにおいを手がかりに、ヒアリの巣を探し出す。 台湾では2003年にヒアリが見つかった。その後一気に生息域が広がったが、探索犬の導入が奏功し、台北市と桃園市の空港内にいたヒアリは、約3年でほぼ駆除することができたという。探索犬を保有するモンスターズアグロテック社によると、探索犬になるためには、室内で半年、屋外で数カ月の訓練を重ねる必要がある。 デモンストレーションでは、六つの缶の中からヒアリのにおい物質が入った缶だけを探し当て、その場にお座りをして人に知らせた。 国内では昨年、兵庫県や大阪府、神奈川県など12都府県で相次いでヒアリが見つかった。春になると再び活動が盛