化学メーカーで勤務を行う傍ら、経済本や決算書を読み漁ることが趣味のマネーライター・山口伸です。『日刊SPA!』では「かゆい所に手が届く」ような企業分析記事を担当しています。さて、今回は株式会社ワークマンの業績について紹介したいと思います。 ワークマンは近年、職人向けの作業着店からアウトドア・機能性ウエアを扱うカジュアル店へとシフトしたことで業績が急上昇しました。優れた機能性に加え、圧倒的な安さが消費者の心を掴んだようです。しかし予想通り伸びなかったためか先日、24年3月期の業績を下方修正しました。既存店売上高も前年を下回るようになっており、カジュアル化戦略の難しさが表れています。ワークマンの近年の成功と今後の方針についてまとめてみました。 「職人向けの作業着店」として群馬で創業ワークマンは1980年、群馬県伊勢崎市で「職人の店 ワークマン」として1号店をオープンしました。82年には株式会社