東日本旅客鉄道(JR東日本)は6月4日、2033年度を見据えた中長期ビジネス成長戦略「Beyond the Border」を発表した。 人口減少などでマーケットが変化する中、JR東日本はモビリティーと生活ソリューションの2軸による持続的成長を狙う。そのための新たな戦略として、Suicaを進化させ、移動サービスだけでなくさまざまな生活シーンにつながる「Suicaアプリ(仮称)」を創出。デジタルプラットフォームを構築し、Suica経済圏の拡大を目指す。 Suicaを生活のデバイスへ進化 Suicaを移動のデバイスから「生活のデバイス」に進化させ、2027年までにえきねっとやモバイルSuicaなどの各種ID統合でシームレスな利用を可能にする。また、クラウド化による新しい鉄道チケットシステムを開始し、例えば、駅ビルで一定額の買い物をした利用者に、帰りの運賃割引の提供を可能にする。