洛北の鷹峯(たかがみね)にある源光庵を訪れました。 源光庵 鷹峯は都会の喧騒を離れて静かに過ごせるお寺がそろっているエリア。最も有名なのは、丸窓の「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」、血天井などで知られる源光庵でしょう。禅宗の曹洞宗で、特に紅葉が窓の奥に望めるため、晩秋には多くの方が訪れて賑わいます。 源光庵 丸窓の「悟りの窓」の円は大宇宙を表し、「迷いの窓」の四角は人間の生涯を象徴して生老病死の苦しみを表すというものですが、先入観を持たずに各々の感性で感じてみてもよいかと思います。 源光庵 窓の素晴らしいところは、窓が切り取る景色を見る者の自由に変化させることができることです。四季折々の花木の移ろいや天気でも印象が変化し、一日の中でさえ時々刻々と変わりゆく様を感じることができるでしょう。まさに生きている絵画であり、たとえ以前と同じ風景のように見えても、それはもう違う光景。見る者に問いかけるか