大企業のトップや国政政党といった強大な力を持つ人間や組織が、ある日突然、あなたを裁判に訴えてきたら…。 悪いことをした覚えはない。受けて立つしかないけれど、どうしたらよいのか分からない。弁護士を探して依頼してみたものの、費用がかかる。いつ裁判が終わるのか分からない。負けたら賠償金を払えるのか。不安で眠れない。仕事も手に付かない…。 一市民にとって訴訟は、経済的、時間的、精神的に大きな負担となる。逆に、経済力や権力を持つ側の負担はさほどでもない。この「力の差」を悪用し、力を持つ人が持たない人に圧力をかける目的で起こす裁判がある。「スラップ(SLAPP)」だ。裁判の本来の目的から外れ「裁判の名を借りた嫌がらせ」であるため、米国の多くの州では規制されている。 スラップの狙いは、特に「表現の自由」を萎縮させること。自分の意に反する主張をする人に、巨額の賠償を求めて黙らせようとする。日本でもこの種の
9月24日、N国・久保田市議が起こした賠償請求訴訟の判決内容を報告した選挙ウォッチャーのちだい氏(写真中央)。会見では、久保田氏の居住実態をはっきりさせるべく、立川市民による住民監査請求の必要性も訴えた NHKをぶっ壊してほしい――100万人の有権者は夏の参院選で「期待」を込めてN国に投票したことだろう。だが、その「期待」を裏切るような騒動が相次いでいる。 今年の統一地方選では兵庫県議選、兵庫・播磨町議選で居住実態がないのに立候補したN国候補者の得票が無効となり、5月の東京・足立区議選でも墨田区在住で立花孝志代表の交際相手として知られる女性の得票も無効に。9月3日には4月の東京・新宿区議選で当選した松田美樹区議についても居住実態が認められなかったとして、区の選挙管理委員会が当選無効を決定した。このほか、元N国所属の二瓶文隆・江東区議に対する脅迫の疑いで、立花代表が取り調べを受けている。直近
記者会見して判決について語る選挙ウオッチャーのちだいさん(中央)=司法記者クラブで2019年9月24日午後1時15分、大場伸也撮影 「NHKから国民を守る党(N国)」の東京都立川市議がフリーライターの男性を名誉毀損(きそん)で訴えた訴訟。千葉地裁松戸支部(江尻禎裁判官)は19日、N国の立花孝志党首が「裁判をして相手にダメージを与えるためにやったスラップ訴訟」と公言していたことなどを踏まえ、提訴は「著しく相当性を欠く」などとして市議に約78万円の支払いを命じた。N国敗訴で注目されるスラップ訴訟とは、どんなものなのか?
9月19日にNHKから国民を守る党の立川市議・久保田学議員が訴えてきた裁判の判決があり、その判決は「原告の久保田学議員が、被告の選挙ウォッチャーちだいに78万5600円を支払え」というものでした。通常、裁判というのは訴えられた人が訴えた人に賠償金を払ったりするものですが、訴えた方が訴えられた方にお金を払わなければならなくなるというのは極めて異例です。ましてや実質上のスラップ裁判はたくさんあるけれど、裁判で「これはスラップ裁判である」と認められるのは、かなり珍しいことなのです。そのため、今回の裁判は「NHKから国民を守る党」という国政政党の議員が起こした裁判だということもあって、本来は誰の目にも触れないレベルの小さな民事裁判にもかかわらず、たくさんのメディアに取材していただきました。これまで「NHKから国民を守る党」の不法行為や恫喝まがいの行動について何度も警鐘を鳴らしてきたつもりでしたが、
【拡散希望】N国党議員からスラップ裁判を仕掛けられたジャーナリストに独占取材【立花孝志】 https://t.co/yPKEARwkjf @YouTubeさんから 本日、N国党の久保田学議員よりスラップ訴訟を仕掛けられた選挙ウォッ… https://t.co/vmCoVKIxs3
NHKから国民を守る党の立川市議会議員がインターネットの記事で名誉を傷つけられたとフリージャーナリストを訴えた裁判で、千葉地方裁判所松戸支部は、逆に訴えを起こしたことが不法行為だとして、市議会議員に78万円余りの賠償を命じました。 NHKから国民を守る党の立川市議会の久保田学議員は、インターネット上の記事で「立川市に居住実態がない」などと書かれ、名誉を傷つけられたとして、選挙をテーマに取材するフリージャーナリストの「ちだい」氏に慰謝料200万円を求める訴えを起こしました。 これに対し、ちだい氏は、久保田議員が主張が認められないことを分かっていながら経済的な負担を課すことを目的に裁判を起こしたとして、逆に、慰謝料など120万円余りの賠償を求めました。 千葉地方裁判所松戸支部の江尻禎裁判官は、今月19日の判決で、「居住実態を裏付ける資料が住民票以外に提出されていない」として、名誉毀損に当たらな
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