3月12日の夜、緊急搬送が必要な収容者を救急車に乗せることを拒む東京入管についてのツイートが大きく拡散した。 その異常事態について、当サイトでは午前中配信記事で概要を報じたが、以前から収容者支援の活動を続け、当日も現場に駆けつけていた織田朝日氏に詳報を寄稿してもらった。 難民申請が却下されたクルド人のメメット・チョラクさんは、2018年1月11日に東京入管へ収容され、もう1年以上が過ぎた。残された妻と3人の子供たちは親戚の手助けで生活していたものの、長い間引き離されたストレスが大きく限界を感じていた。 妻やその親族たちが面会するたび、メメットさんは頭の痛みや手足の痺れを訴えた。入管には何度も嘆願したが、なかなか思うように治療をしてもらえない状態で今に至っていた。 2019年3月12日朝9時ごろ、いつものようにメメットさんの面会に来た妻が、受付で「病気なので会えない」と面会を拒否されて驚いた