悪用された場合、攻撃者がゲストVMから抜け出してホストシステムにアクセスし、任意のコードを実行できてしまう恐れがある。 XenやKVMなど多数の仮想化プラットフォームで使われている仮想フロッピードライブのコードに、極めて重大な「仮想マシン(VM)エスケープ」の脆弱性が発覚した。セキュリティ企業CrowdStrikeの研究者が発見して5月13日に情報を公開した。 CrowdStrikeによると、この脆弱性(CVE-2015-3456)はXenやKVMをはじめとする膨大な数の仮想プラットフォームやアプライアンスに使われているQEMUの仮想フロッピーディスクコントローラ(FDC)に存在する。同社は、この脆弱性を「VENOM」(Virtualized Environment Neglected Operations Manipulation)と命名した。