ソフトバンクグループは個人向け社債での資金調達に積極的だ。写真は孫正義会長兼社長(左)と後藤芳光最高財務責任者(CFO)=2022年11月11日、山口敦雄撮影 ソフトバンクグループ経営の実態(30) ソフトバンクグループは4月3日、国内の個人投資家を対象に社債を発行すると発表した。「ハイブリッド社債」と呼ばれるもので、個人向けは3回目となる。償還期間は35年、利率の仮条件は年4.1~5.1%だ。仮に会社が倒産した場合には返済順位は低く、「劣後債」とも言う。一般に「金利が高く、リスクも高い」とみられている。 個人向け社債市場で存在感 ソフトバンクグループは個人向け社債市場でも大きな存在感がある。2月に公表した資料によると、最初の個人向け社債を発行した2005年以降の累計発行額は7.1兆円で、うち償還済みは3.6兆円だ。後藤芳光・最高財務責任者(CFO)は2月の投資家向け説明会で「貯蓄から投資