自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部が、西村康稔前経済産業相から任意で事情を聴いたことが関係者への取材で判明した。最大派閥の清和政策研究会(安倍派)所属の西村氏は2021年10月~22年8月に派閥の事務を取り仕切る事務総長を務めた。特捜部に対し、パーティー券収入のノルマ超過分が派閥の政治資金収支報告書に記載されていない疑いについて、自身の関与を否定したとみられる。 これで、西村氏▽松野博一前官房長官▽高木毅前党国対委員長▽世耕弘成前党参院幹事長▽萩生田光一前党政調会長――の「5人衆」と呼ばれる安倍派5幹部全員が聴取を受けたことになる。