私は、1年のうち少なくとも3ヶ月は、海外で恐竜化石調査を行っている。主な調査地は、モンゴル・アラスカ・カナダ・中国、そして日本である。2017年4月には、北海道むかわ町穂別から発見された日本で最初の大型恐竜の全身骨格について、発表をした。全長8メートルのハドロサウルス科という恐竜で、全身の8割以上が揃っている、世紀の大発見だ。私の研究は、それだけではない。恐竜から鳥類への進化の過程についても研究をしている。爬虫類的な恐竜から、鳥型の恐竜へと進化していくそのプロセスに注目しているのだ。脳の進化、消化器官の進化、翼の進化など、「恐竜の鳥化」というものをキャリアのテーマとしている。私だけではなく、世界中の恐竜研究者の成果によって、最近では「鳥は恐竜である」ということが定着してきた。つまり、世界中の鳥類研究者は、“恐竜研究者”ということになる。 * 最初に『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』が出版され
【びっくりサイエンス】ハサミムシの羽、「ミウラ折り」を超え人工衛星に応用!? 驚異の折り畳み法を解明(動画あり) 人工衛星に搭載された太陽電池パネルやアンテナなどは、小さく畳んだ状態でロケットで打ち上げ、上空で宇宙飛行士らの助けなしに自動で広げなければならない。これまでよりスムーズな展開が可能で、開いた後の固定も簡単にできる新しい折り畳み方を、スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)などのチームがハサミムシの羽をヒントに生み出した。論文は米科学誌サイエンスに掲載された。 日本が元祖 人工衛星のアンテナなどの折り畳み方として、旧文部省宇宙科学研究所の教授だった三浦公亮さんが考案した「ミウラ折り」が有名だ。平面をまっすぐな縦横の格子で折るのではなく、ジグザグな線に沿って折ることで、折り目が重ならないように小さく畳め、一部を引っ張れば全体が蛇腹のように簡単に伸び縮みするしくみだ。 宇宙研などが
(CNN) 宇宙に1年間滞在した宇宙飛行士は、身体の外見だけでなく、遺伝子にも変化が起きているという研究結果が、米航空宇宙局(NASA)の双子研究の一環として発表された。 この調査では、国際宇宙ステーション(ISS)に1年間滞在したスコット・ケリー宇宙飛行士の遺伝子のうち、7%は地球に帰還してから2年たった後も、正常な状態に戻っていないことが分かった。 研究チームは、ISS滞在中と帰還後のケリー氏の身体の変化を、地上にいた一卵性双生児のマーク氏と比較。その結果、以前は一致していた2人の遺伝子が、宇宙滞在後は一致しなくなっていたという。 スコット氏の遺伝子の7%の変化は、少なくとも5つの生物学的経路や機能に関連する遺伝子が変化したことをうかがわせる。 今回の研究結果は、NASAが進める人体研究プロジェクトのワークショップで1月に発表された。 研究チームは宇宙滞在によって起きる身体的変化を調べ
<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2017年12月29日 (金)香川照之の昆虫すごいぜ!「カマキリ先生☆マレーシアへ行く」 「人間よ、昆虫に学べ!」をテーマに特集で放送してきた大型理科エンターテインメント番組香川照之の昆虫すごいぜ!。”冬もカマキリ先生の授業を受けたい”という視聴者のみなさんの要望を受け、カマキリ先生が虫の少ない冬の日本を離れ、海外進出! 昆虫の宝庫として知られるマレーシアで行われた44分の出張授業・特別編を元旦に放送します。 初の海外、熱帯雨林で探すのは美しき国蝶(こくちょう)アカエリトリバネアゲハに三本角のアトラスオオカブト。そして、日本ではお目にかかれない多種多様のカマキリたち。異国の地でのカマキリ先生の授業に期待が膨らみます。 しかし、日本とは全く違う環境に暮らす昆虫たちを捕獲することには、カマキリ先生も悪戦苦闘。香川さんは「疲れました。カマキリ
11月23日、フィンランドの食品会社が乾燥コオロギを材料にしたパンの販売を始めた。同社は、昆虫を混ぜたパンの発売は世界で初めてという(2017年 ロイター/Attila Cser) [ヘルシンキ 23日 ロイター] - フィンランドの食品会社ファッツェルが23日、乾燥させたコオロギを材料にしたパンの販売を始めた。同社は、昆虫を混ぜたパンの発売は世界で初めてとしている。 コオロギは乾燥させて粉にひいたものを使用。ほかにも小麦粉や種子が含まれ、小麦でつくる通常のパンよりタンパク質が多いという。1本約70匹のコオロギが使われ、価格は小麦パンより高い3.99ユーロ(約530円)。 ファッツェル・ベーカリーズの開発責任者は、このコオロギパンが「消費者に優れたタンパク源と、昆虫を使った食品に慣れ親しむ手軽な方法を提供する」と話した。 パンを試食したある学生は「違いが分からない。普通のパンのような味がす
焼き上がったコオロギの粉末が入ったパン。フィンランド・ヘルシンキにて(2017年11月24日撮影)(c)AFP/Lehtikuva/Vesa Moilanen 【11月24日 AFP】(写真追加)フィンランドのパン製造会社ファッツエル・ベーカリー(Fazer Bakery)は23日、世界で初めて昆虫を材料としたパンの店頭販売を始めると発表した。 パンは乾燥したコオロギの粉末を小麦粉に混ぜたものを材料としている。1斤につきコオロギ70匹分が含まれており、これはパンの重さの約3%に相当する。コオロギの入ったパンは24日にファッツエル・ベーカリーの11店舗で発売される。 コオロギの粉末は、全国販売するだけのパンの生産に必要な量が確保されていないため、まずは首都ヘルシンキ周辺の都市のみでの販売となる。 フィンランドで最大規模の食品会社の一つであるファッツエル・ベーカリーのイノベーション・ディレクタ
<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2017年10月05日 (木)香川照之の昆虫すごいぜ! 3時間目~オニヤンマ~(10/9) 「人間よ、昆虫に学べ!」をテーマに特集で放送してきた香川照之の昆虫すごいぜ!。番組で、次に取り上げてほしい昆虫を募集したところ、あっという間に100通以上の希望が殺到。その中からカマキリ先生こと香川照之さんが選んだのが日本のトンボで最大という “オニヤンマ” です。時速60キロメートルを超えるスピードで飛ぶトンボ界のスターに香川さんのテンションもMAX! 満を持して体育の日に「3時間目・オニヤンマ」をお送りします。 高速で俊敏に飛行するオニヤンマは捕まえるのが大変。しかし、香川さんには子どものころに学んだ捕獲の秘策があるそうで、それをもとに捕まえようと奮闘します。さらに、恒例の実験コーナーでは、高速で旋回したり、する飛行や飛びながらエサを捕ったり
遺伝の法則の「優性」「劣性」は使いません――。誤解や偏見につながりかねなかったり、分かりにくかったりする用語を、日本遺伝学会が改訂した。用語集としてまとめ、今月中旬、一般向けに発売する。 メンデルの遺伝学の訳語として使われてきた「優性」「劣性」は、遺伝子の特徴の現れやすさを示すにすぎないが、優れている、劣っているという語感があり、誤解されやすい。「劣性遺伝病」と診断された人はマイナスイメージを抱き、不安になりがちだ。日本人類遺伝学会とも協議して見直しを進め、「優性」は「顕性」、「劣性」は「潜性」と言い換える。 他にも、「バリエーション」の訳語の一つだった「変異」は「多様性」に。遺伝情報の多様性が一人一人違う特徴となるという基本的な考え方が伝わるようにする。色の見え方は人によって多様だという認識から「色覚異常」や「色盲」は「色覚多様性」とした。 学会長の小林武彦東京大教授は「改訂した用語の普
2016年10月3日 2016年ノーベル生理学・医学賞:「オートファジーのメカニズムの発見」で東京工業大学の大隅良典教授に 2016年ノーベル生理学・医学賞は「オートファジーのメカニズムの発見」で東京工業大学栄誉教授の大隅良典(おおすみ・よしのり,71歳)氏に贈られる。 オートファジーとはギリシャ語由来で「自分を食べる」という意味で,細胞が不要になった構成要素を自分で分解して再利用する仕組みのこと。例えば栄養不足状態に陥ると,細胞内部に脂質の膜でできた小さな袋が現れ,使わなくなったタンパク質や不要不急の細胞小器官をそこに呑み込んで,生きていくのに必要なアミノ酸などに分解して再利用する。この現象自体は1950年代から報告されていたが,具体的なメカニズムは謎のままだった。大隅氏は1980年代後半から酵母を使った研究を進め,1990年代初めにオートファジーに必要な遺伝子群を初めて明らかにして,オ
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生命の起源に迫る研究の一つとして、宇宙空間を漂う微生物は存在するのか調べようと、日本の研究グループが世界で初めて国際宇宙ステーションに設置した装置が地上に戻り、20日、JAXA=宇宙航空研究開発機構から解析を担当する研究者に引き渡されました。 去年4月、アメリカの宇宙輸送船「ドラゴン」で、国際宇宙ステーションに届けられたあと、去年5月からことし6月までの1年余りにわたって、日本の実験棟「きぼう」の船外に取り付けられ、宇宙空間にさらされていました。 装置は、先月下旬、アメリカの宇宙輸送船「ドラゴン」で地上に戻り、20日、茨城県の筑波宇宙センターで、解析を担当する東京薬科大学の山岸明彦教授のグループに引き渡されました。 グループでは、装置の中に、微生物や有機物などが含まれていないか解析を進め、早ければ来年の春ごろに結果がわかる見通しだということです。 山岸教授は「もし、宇宙空間から微生物が見つ
20年ほど前から世界中の学術と宇宙機関を巻き込んで誕生した、新しい宇宙の見方「アストロバイオロジー」。これまで地球の生命を対象にしてきた生物学(バイオロジー)を、宇宙でも通用する普遍的な知識体系へ飛躍させることを目指す、最先端の学問です。 日本でも昨年、初めてアストロバイオロジーの宇宙実験が開始されました。それが「たんぽぽ」実験です。科学目標は、生命の材料である宇宙塵の地球への到達と、地球起源の微生物が宇宙環境で生き残れるかを探ること。 方法をざっくり説明すると、地球から宇宙への塵と宇宙から地球へ降ってくる塵を、国際宇宙ステーションの「きぼう」船外に取り付けた装置で捕獲して調べるというもの。
ISS(国際宇宙ステーション)への物資運送の契約として、 ドラゴン補給船 を打ち上げている スペースX社 。その同社によって今年7月に打ち上げられた「 CRS-9ミッション 」のカプセルが、 実験用のマウスとともに8月26日に太平洋に帰還 しました。 CRS-9ミッションでは、ISSへの補給物資とともに将来の 商用宇宙船で利用するドッキングアダプター が送り届けられました。そして行きに2,270kgの荷物を積み込んだ代わりに、帰りには ISSで培養された心臓細胞 などの実験サンプルを含む1,360kgの荷物が地球へと送り届けられたのです。 この心臓細胞の培養は、 将来の有人火星探査 を見越してのものです。長期間の無重力下でのミッションは心筋の萎縮を引き起こす可能性があり、実験結果を利用して薬や心臓治療に関する研究が行われます。さらにISSに滞在したマウスも、将来的な宇宙ミッションが人間
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