グラミン銀行の創設者で2006年にバングラデシュ人として初めてノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏。貧困や搾取など社会問題の解決のために「ソーシャルビジネス」の活用を呼びかけています。「ソーシャルビジネス」で世界はどう変わるのか、ビズプラスサンデーの飯田香織キャスターがインタビューしました。 飯田キャスター: バングラデシュの現状をどう見ていますか。 ユヌス氏: バングラデシュは常に「チープレイバー(安い労働力)」の源として知られてきました。ほとんど搾取という表現を使ってもいいくらいの安い賃金で働いています。 バングラデシュの都会で働く労働者のほとんどは若い女性です。彼女たちは生まれて初めて田舎から都会に出て、独立した生活を始めています。こうした若い女性のパワーが、今、バングラデシュの社会全体を劇的に変えようとしています。彼女たちの人生が脅かされると、バングラデシュの近代化そ