フォーリンアフェアーズの14年9月号で、ミアシャイマーがリベラルな国際政治観をぶった切っています。ジョン・ミアシャイマーはリアリリズム学派の国際政治学者。攻撃的リアリズム論の代表的な論者として知られる、当代きっての大学者の一人です。 彼は「欧米世界では、ウクライナ危機はすべてロシアの責任だ」という風潮に対して反駁し、アメリカとヨーロッパ諸国の責任を問うています。たいへん面白い議論ですので、その一部を紹介します。 ウクライナ危機を誘発した大きな責任は、ロシアではなくアメリカとヨーロッパの同盟諸国にある。危機の直接的な原因は、欧米が北大西洋条約機構(NATO)の東方への拡大策をとり、ウクライナをロシアの軌道から切り離して欧米世界へ取り込もうとしたことにある。……彼(プーチン)が反転攻勢に出たことには何の不思議もない。「欧米はロシアの裏庭にまで歩を進め、ロシアの中核的戦略利益を脅かしている」と彼
ウクライナ情勢が緊迫する中、ロシア空軍がツポレフTu-95ベア戦略爆撃機などをアメリカの息のかかった地域に活発に送り込んでる模様です。 例えば、巨大な米軍基地のあるグアム。そしてなんとカリフォルニア。 太平洋地域を担当する米空軍トップのハーバード・カーライル大将(通称Hawk)がシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」の講演に語ったところによると、ロシア機はグアムを周航し、大胆にもカリフォルニア沖に接近したのだそうですよ。以下、ロイターからの引用です。 「要は自分たちにそれをやるだけの能力があることを示し、情報を集めるためにやってることだ」とカーライル大将。この偵察には韓国・日本における米軍合同軍事演習の監視も含まれていたという。 ちょうど2週間前にもスコットランドの沖合でイギリス空軍がロシア爆撃機2機をインターセプトしたばかりですよね。 ロシアの爆撃機がグアムにアプローチするように
【シンガポール=青木伸行】ベトナムは、中国と領有権を争う南シナ海に面する南部カムラン湾に、ロシアをはじめ諸外国の海軍艦船の補給・整備施設などを、共同で建設することにロシアと合意した。ロシアの支援により、ベトナム海軍の潜水艦基地も建設される。ベトナムはフィリピンとも軍事協力の強化に動いており、対中牽(けん)制(せい)網を広げている。 カムラン湾はベトナム戦争当時に米軍が、その後はソ連(ロシア)軍が2002年に撤退するまで使用した要衝。施設の共同建設はロシアのショイグ国防相が今月上旬、カムラン湾などベトナムを訪問した際に合意された。 ベトナムは水深18~30メートルのカムラン湾を再開発し、各国の海軍艦船に、燃料や食糧などの補給と要員の休息、艦船の整備のために開放する構想を示してきた。 これを対中戦略の観点に限定してみれば、米国やロシア、インドなどの艦船を招き入れることにより、対中抑止力とする狙
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