(This post is also available in English.) この記事は In defence of swap: common misconceptions を 著者の Chris Down さんの許可 を得て Hiroaki Nakamura が日本語に翻訳したものです。 原文のライセンス は CC BY-SA 4.0 であり、翻訳のライセンスも同じく CC BY 4.0 とします。 長文を読みたくない方への要約: スワップを持つことは正しく機能するシステムのかなり重要なポイントです。 スワップが無ければ、まともなメモリ管理を実現することは難しくなります。 スワップは一般的に緊急事態用のメモリを取得するためのものではなく、メモリの回収を平等に効率的に行うためのものです。 実のところ「緊急事態用のメモリ」は一般的に盛大に悪影響を及ぼします。 スワップを無効にすることは
開発室の雑談。営業側のマネージャが言うには 「今のプロジェクトで自動テストの導入を試みている話をしたら、XXXさんのところでも過去にいくつか導入を試みたけどもみんな上手くいかなかったって話になって」 なるほど? まあ確かに自動テストはシステム開発にとって魅惑の技法ではあるものの、では導入がうまくいっているか? というと普及率は低いと言わざるを得ない。私がお手伝いしたプロジェクトでは、元請け側から自動テストをやるお達しが来たわけだが、紆余曲折あって掛け声倒れのような状態になってしまった。 ビジネス書の煽りタイトルのような本件だが、古式ゆかしき受注生産の業務システム開発プロジェクトに自動テストを導入しようとして失敗する事例を聞いたので、僕なりに分析して見出した要素を挙げておこうと思う。 V字モデル ソフトウェア開発の手法としてV字モデルというものがある。 オーダーメイドでシステムを作るにあたっ
ストレージ管理ガイド 前書き Expand section "前書き" Collapse section "前書き" 1. ドキュメント規則 Expand section "1. ドキュメント規則" Collapse section "1. ドキュメント規則" 1.1. 誤字規則 1.2. 引用規則 1.3. 注記および警告 2. ヘルプの利用とフィードバック提供 Expand section "2. ヘルプの利用とフィードバック提供" Collapse section "2. ヘルプの利用とフィードバック提供" 2.1. ヘルプが必要ですか? 2.2. ご意見をお寄せください 1. 概要 Expand section "1. 概要" Collapse section "1. 概要" 1.1. Red Hat Enterprise Linux 6 の新機能 I. ファイルシステム Expa
はじめに 先の記事の予告の通り、nobarrierとjournal_async_commitがどう動くのかについての詳細の調査を実施した。 なお、ほやほやのLinux-4.10くらいを見ています。 Documentation kernel/Documentation/filesystems/ext4.txtより 185 barrier=<0|1(*)> This enables/disables the use of write barriers in 186 barrier(*) the jbd code. barrier=0 disables, barrier=1 enables. 187 nobarrier This also requires an IO stack which can support 188 barriers, and if jbd gets an error o
fstab(5) ファイルは、ディスクパーティションや様々なブロックデバイス、リモートファイルシステムをどうやってファイルシステムにマウントするかを記述します。 ファイルシステムは一行毎に記述されます。書かれている定義は、起動時やシステムマネージャの設定がリロードされたときに systemd の mount ユニットに動的に変換されます。デフォルトの設定では、マウントを必要とするサービスが起動する前にファイルシステムの fsck とマウントを自動的に実行します。例えば、NFS や Samba などのリモートファイルシステムはネットワークが立ち上がった後に systemd によって自動的にマウントされます。そのため、/etc/fstab に指定するローカル・リモートファイルシステムのマウントに設定は必要ありません。詳しくは systemd.mount(5) を見て下さい。 mount コマン
Section: Linux Programmer's Manual (2) Updated: 2019-03-06 Index JM Home Page roff page 名前 reboot - 再起動する。または Ctrl-Alt-Delを有効・無効にする 書式 /* カーネル 2.1.30 以降では、定数としてシンボリックな名前 LINUX_REBOOT_* が定義されており、呼び出しの第 4 引数として 指定することができる。*/ #include <unistd.h> #include <linux/reboot.h> int reboot(int magic, int magic2, int cmd, void *arg); /* Under glibc and most alternative libc's (including uclibc, dietlibc, musl
Debianインストールのソフトウェア選択時、「標準システムユーティリティ」が何なのかずっと気になっていました。標準と言うぐらいなのでインストールしたほうが良さそうなのですが、インストールしてもしなくても何が変わるのかさっぱり分からないのです。ググッてみてもさっぱり分からなかったので、自分で調べてみました。 スポンサーリンク インストールされるパッケージ Debian 8.2をVMware上でインストールし、標準システムユーティリティの有り/無しで差分を見ることで確認しました(本当はインストール用のDVD.isoから分からないかと思ったのですが無理でした)。 $ dpkg -l 上記のコマンドでインストール済みのパッケージを確認し、差分を確認しました。すると標準システムユーティリティをインストールした環境では198個ものパッケージが追加インストールされていることが分かりました。そのパッケー
前回、Windowsのshutdownコマンドについて触れました。 今回は、そのついでにLinuxのshutdownコマンドについて少々。 LinuxはCUIで利用されることが多いので、当該コマンドはよく知られています(というか、基本的知識です)。 しかしLinuxには、他にもrebootやhalt、poweroffコマンドといった、再起動/電源オフのためのコマンドがあります*1。 これらのコマンドについて、Linux使いに対して、どちらを使えばよいのか?と聞くと、大抵「shutdownで」という答えが返ってきます。 サーバ技術者の方は、サーバメンテ手順書なんかで、シャットダウン/再起動手順がshutdownコマンドになっているのを、よく目にされるのではないでしょうか。 人によっては、先輩技術者から「rebootやhaltは使っちゃダメ」と言われたことがあるかもしれません。 なぜshutd
Microsoftが公式ブログで、低温で沸騰する液体にサーバーを浸して冷却させる「二相式液浸冷却システム」を採用した自社製データセンターについて発表しました。 To cool datacenter servers, Microsoft turns to boiling liquid https://news.microsoft.com/innovation-stories/datacenter-liquid-cooling/ アメリカ北西部から太平洋に注ぐコロンビア川東岸には、Microsoftの社員がやりとりする電子メールなどのコミュニケーションシステムを支えるデータセンターがあります。このデータセンターにはサーバーを格納した鋼鉄製のタンクがあり、タンクの中は沸点が約50℃と水より低く、電子機器には無害な「高機能性液体」で満たされています。 タンクの中では、沸騰した液体が蒸気となって立ち
セマンティック バージョニング 2.0.0 概要 バージョンナンバーは、メジャー.マイナー.パッチ とし、バージョンを上げるには、 APIの変更に互換性のない場合はメジャーバージョンを、 後方互換性があり機能性を追加した場合はマイナーバージョンを、 後方互換性を伴うバグ修正をした場合はパッチバージョンを上げます。 プレリリースやビルドナンバーなどのラベルに関しては、メジャー.マイナー.パッチ の形式を拡張する形で利用することができます。 導入 ソフトウェア・マネージメントの世界には、「依存性地獄」と呼ばれる恐ろしいものがあります。あなたのシステムが大きく成長すればするほど、さまざまなパッケージを組み込めば組み込むほど、自分が地獄の底にいることにいつか気づくでしょう。 多くの依存性を有しているシステムにとって、新しいバージョンがリリースされることは悪夢でしかありません。厳密に依存関係を指定し
フォロワー2.6万人いて某コンサル会社所属のインフルエンサー?なツイッタラーがいる。 コンサルなんて狭い世界なので見る人が見ればどこのファームか大体察しがつく、というか同じ会社だろうしそりゃわかる。その人は恐らくシニアマネージャー(プロジェクトをいくつか回す、ほぼ現場の最高責任者)。 言ってることがおもろいし、趣味も合うし、とにかく"ロック"を志向していて旧態依然のダサいことを糾弾してるのとか痛快だったし、こんな人と一緒に仕事できたら楽しいだろうななんて思いながら黙って結構長くフォローしてた。 仕事がしんどくなった頃に重なってか、なんとなく言ってることが激務自慢、若手の現状とか視界に入ってない感じにちょくちょく違和感を感じるようになったけど、そこまで鼻につくわけでもなくフォローしたままだった。 ある時、彼がLINEか何かの画像を無言でTwitterに上げていた内容を見て呆気にとられた。 『
2/28(日) 午前の仕事を終え次の仕事に向かうまでの間、翌日3/1(月)以降の引き落としに備えて入金するため、駅併設の商業施設内に設置されたみずほ銀行ATMで預け入れを行うつもりだった。 12:20頃だったと思う。 【トラブル内容】 ATMから入金するため、 トップメニュー→預け入れ→通帳挿入→現金挿入 →紙幣投入口が閉まったところで取り扱いエラー画面になる …………え? いや、さっきまで普通の感じで動いてたじゃん! 故障?故障なの? ATM画面横の受話器からは繋がらず、画面外左上に設置された受話器からATMセンターへ連絡する。 プルルルル、プルルルル、プルルルル、 ・・・・ッツー、、ッツー、、ッツー、、 何度かけても同じ。 時折、「担当者を呼び出しますのでそのままでお待ちください。〜♪〜」 とアナウンスが流れるも、 「ただいまお電話が混み合っております。しばらく経ってからおかけ直しくだ
ここ最近では何らかのインターネットサービスを構築・運用するにあたって、ネットワーク越しのリトライを考えることは避けられなくなりつつあります。 micro services のようなアーキテクチャを採用している場合はサービス間のメッセージのやり取りはまず失敗する前提 (つまりリトライをする前提) で組む必要がありますし、たくさんのクライアントがいてそのクライアントが定期的に何かを処理してセントラルにデータを送ってくる IoT のようなシステムを構築する時もその処理のリトライをよく考える必要があります。 というわけで「ネットワーク越しのリトライ」についてここ最近考えていることをざっくりと書き留めるものであります。 前提 リトライをする側をクライアント、リトライを試みられる側をサーバと呼称します リトライにおいて、サーバおよびネットワークはクライアントよりも弱者です クライアントはリトライをコン
lwIP (lightweight IP)は、幅広く使用されているオープンソースのTCP/IPのプロトコルスタックの実装であり、組み込みシステム向けに設計されている。 lwIPは、元々はAdam DunkelsによってSwedish Institute of Computer Scienceにおいて開発されていた。 現在は、世界中の開発者のネットワークによって開発されメンテナンスされている。 lwIPは、多くの組み込みシステムのメーカーで使われている。 アルテラ (Nios IIオペレーティングシステムにおいて)、アナログ・デバイセズ (Blackfin DSPチップのために)、[1]ザイリンクス、[2]ハネウェル (FAA認証を受けた航空システムに使用しているものがある)、フリースケール・セミコンダクタ(自動車向けマイクロコントローラー用のイーサネットストリーミングSW)などがその例であ
/etc/fstabに書かれたデバイス名が異なる時に発生するようです。 そんな時は、デバイス名をUUIDで指定すれば解決するそうです。 USBデバイスなどは、起動(認識)タイミングでデバイス名が異なる可能性がある*1ため、/etc/fstabに/dev/sdXで指定すると、fsckに失敗する場合があるみたいです。 UUIDとはUniversally Unique Identifierの略でファイルシステムの一つ一つに独自のIDを与えIDの衝突がおこらないようになっており、LinuxのファイルシステムはすべてUUIDをサポートしています。 (UUIDの調べ方) $ sudo vol_id --export /dev/hdX | grep ID_FS_UUID もしくは、 $ ls -l /dev/disk/by-uuid /etc/fstabはこんな感じ。 ### /etc/fstab UU
ドコモ口座の不正利用問題に関した以下のツイートについて、パッと見た時に感じたことを雑に書いておく 株式会社NTTドコモ「ドコモ口座」に関し、一部の銀行においてドコモ口座を利用した不正利用が発生しております。フェンリルではデザインリニューアルのみ担当しており、アプリ開発およびシステム開発には携わっておりません。 本件に関してはNTT報道発表資料https://t.co/KJzaKpZ807 をご覧ください。— フェンリル (@fenrir_official) 2020年9月10日 ちなみにフェンリルさんはプロフェッショナル集団な印象があり、開発者ブログも読んでいてとても参考になる フェンリルさんの印象を全く知らないで書いているわけではないことを理解してほしい また、不正利用問題に関してフェンリルさんにも落ち度があったかどうかを追求し、責めたてる話ではないことも理解してほしい ドコモ口座の不正
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