SNSなどで「境界知能」という用語がたびたび使われている。これはどういう言葉なのだろうか。昭和大学発達障害医療研究所の太田晴久所長は「精神医療のなかでは境界知能は困っている当事者を支援するための言葉で、SNSでの使われ方には違和感がある」という。ジャーナリストの末並俊司さんがリポートする――。 【この記事の画像を見る】 ■SNSで話題になった「境界知能」 「境界知能」という言葉がSNSで話題だ。例えば、経済学者の池田信夫氏はX(旧Twitter)で次のように発言している。 「山本太郎を支持するツイートが意外に多い。彼らは批判を意に介さない。れいわの支持者はIQ85以下の境界知能なので、彼らに受ける派手なパフォーマンスをする。境界知能は14%いるので、政権は取れないが議席は取れる。賢いマーケティングだ。」 このポストには1万9000件以上の“いいね”が集まっている。 一方で、脳学者の茂木健一