幕末に現在の横浜市で起きた「生麦事件」を伝えようと、地元で酒店を営む男性が20年前に自費で建設した資料館が、閉館の危機を乗り越えて存続される見通しになりました。 館長を務める男性が体調を崩したため来月で閉館しようとしたところ、地元の市民団体が管理運営を受け継ぎたいと名乗りを上げました。 男性が集めた資料は約1000点に及び、作家の吉村昭さんも足しげく通った施設。 男性は「これからも歴史を学ぶ場として活用してほしい」と話しています。 生麦事件を伝える資料館「生麦事件参考館」は、平成6年、横浜市鶴見区で酒店を営む浅海武夫さん(84)が家の改築に合わせて自費で開設しました。 京浜急行の生麦駅から徒歩3分。10畳ほどのスペースに、国内外から集めた生麦事件に関する写真や古文書、地図など合わせて150点以上の資料が展示されています。 生麦事件は、1862年、馬に乗って川崎大師の見物に向かっていたイギリ