国内農家は大幅譲歩を警戒=日米交渉、「密約」説も-問われる安倍政権【19参院選】 2019年07月03日14時35分 首脳会談の冒頭、トランプ米大統領(左)と握手を交わす安倍晋三首相=6月28日、大阪市住之江区(代表撮影) 参院選後の合意を目指す日米貿易交渉をめぐり、国内農家の間では農産品関税の引き下げに対する警戒感が増している。トランプ米大統領が「8月発表」と言及したことで、農産品で大幅譲歩する「密約」があるとの観測も浮上。仮に想定を超える引き下げとなれば国内農業への影響は避けられず、農業関係者は交渉の行方を見守っている。 【全6回】問われる安倍政権 2019参院選 ◇TPP離脱で不利 「トランプ大統領の発言や交渉内容が見えないことで、生産現場では大きな不安が広がっている」。北海道農業協同組合中央会(JA北海道中央会)の飛田稔章会長は6月の記者会見で警戒感をあらわにした。 トランプ大統領