全国で初めて裁判所の令状を取得してGPS端末を窃盗グループの車に取り付ける捜査が行われた事件で、このグループは、関東の1都4県で300台余りの車を盗んだ疑いがあり、被害の総額は4億9000万円に上ると見られることが警察への取材でわかりました。 警察は、山本被告がほかにもトヨタ自動車の「ハイエース」を中心に、乗用車335台を盗んだなどとして、10日窃盗の疑いで追送検しました。 警察によりますと、山本被告は仲間とともに関東の1都4県で「ハイエース」を狙った盗みを繰り返し、被害の総額は、4億9000万円に上ると見られるということです。 GPS端末を使った捜査をめぐっては、最高裁判所大法廷が、ことし3月に裁判所の令状がなければ違法だという判断を示し、新たな法律の整備を求めています。