<これまで脱北者を北朝鮮に強制送還してきた中国が、今月30人を現地で釈放したという報道が。人権問題に言及しているトランプ米大統領への配慮なのか?> 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じたところによると、中国の公安当局に拘束されていた脱北者30人が今月5日、北朝鮮に強制送還されることなく、現地で釈放されたという。 事実なら、きわめて異例のことだ。 通常、中国で逮捕された脱北者は数週間以内に北朝鮮に強制送還される。送還後は保衛部による拷問、性暴力を含めた厳しい取り調べを受ける。単純な出稼ぎ目的の脱北であれば、労働鍛錬隊(軽犯罪者向けの刑務所)に数ヶ月程度収監された後に釈放されるが、韓国行きを目指していたり、キリスト教関係者と接触していたりしたことが発覚すれば、政治犯収容所に収監されることもある。最悪の場合は、処刑されることすらありうる。 釈放されたとされる脱北者30人は、先月24、