リニア中央新幹線計画で、阿部守一知事が20日にJR東海に提出する環境影響評価(アセスメント)準備書に対する知事意見の概要が19日、分かった。県の環境影響評価技術委員会や関係市町村の意見を踏まえ、工事用車両の交通量を削減する方策の検討や、トンネル非常口(作業用トンネル坑口)の削減等の見直しを要望。環境基準の適合だけでなく現在の恵まれた自然環境をできる限り悪化させない「ベスト追求型」のアセス実施を求める。 沿線住民が生活環境の悪化を心配する工事用車両の通行は市町村と十分協議し、環境保全協定などを結ぶことを盛る。技術委が落石や深層崩壊など地形・地質上の危険性を指摘した下伊那郡大鹿村大河原では、できる限り地上構造物を避けることとする。残土置き場は、位置などが具体化した時点で周辺環境への影響を調べて県に報告するよう求め、絶滅の危険が増している「ミゾゴイ」(絶滅危惧2類)など希少な動植物は着工までに
環境省との意見交換で環境アセス準備書について意見を述べる河本明代・大鹿村議(右)=17日、都内の参院議員会館 リニア中央新幹線計画に慎重な長野など5都県の住民や団体でつくる「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」は17日、JR東海の環境影響評価(アセスメント)は「客観性や公正さを欠く」などとして同社にアセスをやり直させるよう環境省に要請した。 同社が東京―名古屋間の7都県で開いたアセス準備書に関する説明会に出席した同ネットのメンバーら約40人が、都内で環境省のアセス担当者らと意見交換した。ネット側が「調査は各地域の特性を踏まえず住民への十分な聞き取りもしていない」と主張したのに対し、同省環境影響審査室の佐藤秀憲審査官は「同社の進め方は説明が不十分な点があったかもしれないが、法に沿って調査すべきことはしている」と述べた。 トンネル掘削に伴う水枯れの懸念に関しては「何事も起こらないということは
アルピコ交通(松本市)は20日、上高地線でイメージキャラクター「渕東(えんどう)なぎさ」を車体に大きく印刷したラッピング電車「なぎさTRAIN」の運行を始めた。駅では、親子連れやファンが熱心に撮影していた。 なぎさは、上高地線に親しんでもらおうと昨年発案。同社の制服を着た女性で、名前は松本市内の渕東駅と渚駅にちなんだ。渚駅の駅名板に描かれ、人形やクッキーなどのグッズも販売されている。ラッピング電車の車両側面には、笑顔で敬礼する姿など高さ2メートルほどのなぎさをデザイン。ドアや車両正面にもあしらった。 20日に同線新村駅で開いた「ふるさと鉄道まつり」に合わせて運行を開始。松本駅では、なぎさを背に記念撮影をする親子もいた。松本市村井町北の公務員赤羽整(ひとし)さん(42)の次女七緒ちゃん(4)は「顔がかわいい」と喜んでいた。 03月21日(木)の県内ニュース 長野新幹線で来春先行導入 北陸
JR東日本が中央東線特急「スーパーあずさ」の新型車両導入の検討に着手したことが31日、分かった。一方、JR東海は開発中のリニア新型試験車両「L0(エルゼロ)系」を年内にも山梨実験線に投入、来年末からの本格試験走行に向けて調整を始める方針も判明。2027年のリニア中央新幹線東京―名古屋開業後、競合する両路線は、快適性やスピードなどをめぐり、技術面でも競うことになる。 「あずさ」より停車駅の少ないスーパーあずさは1994年にデビュー。採用車両E351系は、カーブでも速度を落とさずに走れる「制御付き自然振り子構造」をJR東日本で初めて採用。松本―新宿を最速2時間25分で結ぶ。だが、さらに高速化するには都内の立川―三鷹間の複々線化、急カーブが多い甲府―高尾間の路線改良が必要で、財源のめどは立っていない。 同社はこうした中、快適性を高めることでリニアに対抗していく構え。新型車両では乗り心地や静粛
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