今日はメチャクチャ風が強かった。杉並区内で「辻説法」で巡回したが、風に幟がはためくどころかビリビリと振動するぐらいの強風だった。目にゴミが入ってきて、異物を排出しようとまばたきをする。そんな時に限って、「がんばってね」と握手を求められる。痛い目をしばたいて、「ありがとうございます」と微笑み返し。また、目の中の異物は排出されない。 ようやく楽になってくると、70歳前後のご婦人が声をかけてきた。 初対面ではないかと思うけれど、屈託なく話が出来た。 「保坂という名字は、山梨県に多いのよね」 「いえ、ぼくの祖先は新潟県の津南村なんです。その昔、3代前(父の父の父=信雅)が、村会議員となって越後自由党に参画し、『国会開設運動』に加わったらしいです」 「だいたい、政治の場に出てくる人は『血脈』があるのよね。私の家もその流れがあってね」 「村会議員から郷土の振興で『殖産組合』、今で言う銀行をつくったんで