近年、ワークマンが急成長を遂げた理由はマーケティングのうまさやメディアへの露出の多さなど様々あるが、最大のポイントは低価格で高機能な商品が消費者に支持されたからだろう。もはやチェーン全店売上高2000億円が視野に入った今、ゆがみは出ていないか? いくらマーケティングやメディアを使った販促がうまくても実際の商品が評価されなければ、衣料品は売れ続けることはできない。「マーケティング倒れ」で消費者からの支持が長続きしなかったアパレルブランドは珍しくない。 ワークマンは作業服業界では当たり前だった「低価格」「高機能」という2点を、一般客向けの商品で効果的に生かしたところが秀逸な戦略だった。実際、私もワークマンの商品を時々購入していて、その中でも最も評価しているのが防水スニーカーである。 アウトドアブランドの防水スニーカーは安くても1万円前後だが、ワークマンの防水スニーカーは型数こそ少ないが1500