早速、英エコノミスト誌が記事を書いている。その「変わるフィリピン:初の投資適格級格付け」によると、フィリピンの中央銀行総裁が「神のお墨付きをもらった」と語ったという。 一般には悪名高い格付け会社を“神”と呼ぶのだから、そのうれしさが伝わってこようというもの。 もっとも皮肉が好きなエコノミスト誌は、「もしそうだったら、これまでに格付け会社について語られた最高の賛辞だったかもしれない」とチクリ。 それはともかく、このところフィリピン経済の伸張は著しいのは事実。 今回は日本がこれまであまり関心を示してこなかったフィリピンの変化について、現地で長らく日本企業の進出を数多くサポートしているフィリピン和僑総研の三宅信義社長のお話を基にお伝えしたい。 慶応大学に在学中からフィリピンにはまっていた三宅さんは、1998年に大学を卒業すると就職することなく、100万円を持ってこの地にやってきた。 しかし、10