「機動戦士ガンダム」(1979年) 本作を持って、星山先生は下請けから卒業することになる。ガンダムについては様々な人が様々な角度から述べているので、今更付け加えることはほとんどない。 そこでここでは“持ちキャラ”(筆者の造語)という概念について説明してみたい。持ちキャラというのは、各担当者毎の受け持ちキャラクターのことである。ある特定のキャラクターのメインエピソードは、特定の脚本家によって書かれるのが普通だ。その結びつきを「〇〇というキャラクターは、××という脚本家の持ちキャラだ」という言い方をする。極端な例を紹介すると、「美少女戦士セーラームーンSS」という作品があるのだが、そこにダイアナという子猫が出てくる。これはルナとアルテミスの娘で未来からやって来たのだが、とにかく不評だったようでダイアナが出てくるエピソードは脚本家が「杉原めぐみ」の時ばかり。あげく杉原がセーラームーンからお払い箱