いきなりですが、以下をお読みください。 故人西辞黄鶴楼 烟花三月下揚州 孤帆遠影碧空尽 唯見長江天際流 李白『黄鶴楼送孟浩然之広陵』 上記の作品は、有名な漢詩です。 これを読んで、どう感じますか? 「どう感じるかと言われても・・・」 「・・・“わからない”」 そう思いませんでしたか? では、今度はたとえば、漢文のおもしろさを知っている側になったとして考えてみてください。「漢文の鑑賞をもっと広めたい、漢詩の世界を伝えたい!」という場合、 「漢文は難しくてわからない」という学習者側の意見に対し 「まずは読み方、読むために必要な書き下しの方法や、押韻など使われている技法の鑑賞ポイント、作者について、時代背景などを噛み砕いて知ってもらおう」 と考えるのは妥当なことではないでしょうか? しかし、そんなところに、以下のような意見が溢れます。 「芸術というものは、文法や理屈で鑑賞するものではない!」 「