5月25日、ミネアポリスで起こった警官によるジョージ・フロイド氏殺害事件。彼が徐々に息絶えていく動画はSNSで爆発的に拡散され、事態は暴動へと発展。事件を起こした警官たちの所属する警察署には火が放たれた。黒人たちへの警官からの度重なる暴力、そして数世代に渡る差別の構造。その鬱積は#blacklivesmatterとなって炎上しアメリカ全土、そして今、全世界へと広がるプロテストとなった。 事件後、ミネアポリス、そしてワシントンD.C.入りした現代記録作家の大袈裟太郎がその内状を記録していくレポート第4弾。 「暴動」の実相 ワシントンD.C.に滞在し取材を進める中で、日本には伝わりづらいBLM抗議活動の実相がしだいに明らかになってくる。それは「暴動」にまつわる細やかな内実についてだ。 BLMプロテストについて日本人や世界中から寄せられる疑問のなかに「差別反対を叫んでいるが、破壊行為や店頭を襲っ