多文化交流施設「川崎市ふれあい館」(川崎区)の館長で在日コリアン3世の崔江以子(チェカンイヂャ)さん(50)が18日、ネット上での自身への差別投稿について、侮辱の疑いで投稿者らを刑事告訴する方針を明らかにした。会見に同席した代理人弁護士によると、月内にも川崎臨港署に告訴状を提出する。崔さんは「ネット上の(誹謗中傷を取り締まる)法律がないから諦めるわけにはいかない。1ミリでもよい社会になるよう被害を届ける」と話した。 告訴の対象の投稿は「川崎の崔江以子!お前、何様のつもりだ!日本から出ていけ!」などの内容で、2月に掲示板「爆サイ」の「川崎市雑談」に書き込まれた。崔さんはスレッド(書き込む場所)を立てた人物と三つの投稿をした人物を告訴する予定。 崔さんへの誹謗(ひぼう)中傷をめぐっては昨年10月、崔さんが損害賠償を求めた訴訟で、横浜地裁川崎支部が「祖国へ帰れ」などとネット上に匿名で書き込んだ男