一般に想像されているのとは異なり、銀行の大金庫には札束が山積みになっているわけではありません。 現金は、金の延べ棒と同じく、現物を保有しているだけではまったく利息を生みません。 預金で集められた資金は、最低限の預金支払い準備用の現金保有を除いて、できる限り他に貸出して利息を稼ごうとします。 知られている通り、企業向け貸出は低迷する一方であります。 銀行の営業担当は必死に優良な貸出先を探しておりますが、良い先は競合が激しく、貸出金を伸ばすのはなかなか難しい実情です。 住宅ローンもフラット35も含めた激しい貸出競争に晒されていますね。 地域金融機関では、預貸率(預金に対する貸出金の比率)はせいぜい60%もあればいい方で、信金信組では5割を切っているところも。 貸出金の利回りは、せいぜい2%もあればよいほうです。 次に、有価証券運用を考えるわけですが、期間の長い国債は金利上昇時の価格下落リスクが