●御手洗氏とは高校の同級生の仲 キヤノンの子会社「大分キヤノン」(大分市)を舞台にしたゼネコン大手「鹿島」の5億円に上る裏金問題に東京地検が注目しているという。この問題では、用地所有者だった大分県土地開発公社と鹿島との仲介役を務めた大分市のコンサルタント会社が、手数料収入の一部を税務申告しなかったとして、東京地検が近く、脱税容疑で同社の本格捜査に乗り出す方針を固めている――と報じられた。 注目されているのは、このコンサルタント会社とキヤノンの御手洗冨士夫会長との関係だ。キヤノン側は「当事者ではない」とコメントを避けているが、コンサルタント会社社長は御手洗氏と幼馴染みで、御手洗氏の横浜市の自宅は、この社長の実兄の会社が設計・施工を請け負っていた。この兄と御手洗氏は、佐伯鶴城高の同級生という間柄だ。 今や「ハケンの敵」として名指しされる御手洗氏。「大分キヤノン」を舞台にした裏金事件のキーマンで