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全教育課程で使用可に=デジタル教科書、障害児ら-文科省 文部科学省は20日、タブレット端末などを活用した「デジタル教科書」に関し、視覚障害などで通常の学習が困難な小中高校生は、教育課程の全てで使用できるようにする方針を固めた。22日召集の通常国会に、学校教育法など関連法の改正案を提出。2019年4月の施行を目指す。 〔写真特集〕教科書で見たかも~アノ人コノ人、覚えてる?~ 文科省は、紙の教科書と同一の内容をデジタル化したデジタル教科書を、次期学習指導要領の全面実施が始まる20年度に本格導入する方針。現行法では、小中高校では紙の教科書を使わなければならないが、法改正でデジタルとの併用を認める。 さらに、視覚障害や発達障害などで通常の紙の教科書を使った学習が困難な児童生徒で、文字の拡大や音声の読み上げなどの機能によって負担を軽減させる必要がある場合は、紙の教科書を併用しながら、教育課程の全てで
いじめに悩む子どもからの相談をSNSで受けられる仕組みをつくろうと、文部科学省が検討を始めた。子ども同士のコミュニケーションで電話よりLINEなどが使われるなか、SNSで相談を受けられるようにするのが狙い。13日に有識者会議が開かれ、具体的な仕組みの議論が始まった。 文科省は現在も、電話によるいじめ相談の窓口を設けており、全国共通の番号(0120・0・78310)にかけると、24時間態勢で都道府県教委などの相談窓口に転送される。今度は新たにSNSからの相談にも応じる仕組みを設ける考えで、有識者会議では対象地域や受付時間帯、相談員の確保などを検討する。 SNSの場合、文字でのやりとりが中心になり、大人にとって電話よりも相手の状況がつかみづらいのが課題だ。一方、いじめの証拠となる画像などを簡単に送受信できるメリットもある。13日の有識者会議では「緊急性の高い相談は24時間対応できるようにすべき
バーチャルリアリティー(仮想現実、VR)の技術で水族館を疑似体験してもらう出前授業が6日、横浜市立浦舟特別支援学校(南区)で開かれた。隣の市民総合医療センターの院内学級とも中継でつなぎ、2カ所で小中学生5人がVRを楽しんだ。 VRは、五感に働きかけてリアルな疑似体験ができる技術。金沢区の横浜・八景島シーパラダイスと朝日新聞社が協力し、シーパラで人気のカマイルカやサメなどの水槽の映像を用意。生徒たちは、両目を覆うゴーグル型の機器をのぞいて水槽の中のような仮想空間を体験し、シーパラの元飼育員の解説で、魚の歯やサメの生殖器を観察したり、クマノミのしぐさに歓声を上げたりしていた。 同校は、入院して院内学級に通った後、学区の中学校などに戻る準備期間として通う学校。シーパラを訪れたことがないという中学3年の男子生徒は「世界観に入り込めて、これがVRかと思った。魚の説明も聞けてよかった」と話した。 企画
学校では国語の授業が行われている。児童は7人1組になり、ある単語の書かれたピンク色のメモを手にし、学校のどこかに置きに行く。 《さあ、メモを置きに行こう》 言葉が、三輪で移動する小さなスクリーンに映し出された。ユセフさんはその画面の中にいる。学校から3キロ離れたコペンハーゲンの自宅で座りながらも、積極的に授業に参加しているのだ。 ユセフさんは自宅でコンピューターを使い、「ビーム」と呼ばれるロボットを操作する。彼は腫瘍(しゅよう)の原因となる遺伝子変異に苦しみ、感染を予防しなければならない状態だ。 IT専任講師のモーテン・ヤコブセンさんと教師のフランシス・ノーガードさんが、ユセフさんの通学計画を考案。双方向性のボードを使って文字を書き、ゲームにも参加することができるようになった。 持ち運べるネット接続用の機器のおかげで、ユセフさんとビームは常につながっている。ヤコブセンさんは「ロボットを車に
LITALICOは29日、発達障害の子どもを支援するスマートフォンアプリの新作として、時間の長さをねずみがリンゴをかじる表現で伝えるアプリ「ねずみタイマー」(海外タイトル:Mouse Timer)を世界150以上の国と地域に向けて配信開始したと発表した。 「ねずみタイマー」は、無料で全年齢対象。食いしん坊のねずみがリンゴをかじっていく表現で、時間を「見える」ようにして時間の長さを伝えることで、子どもが時間の長さをイメージできるよう補助する。学習用のツールとしてだけでなく、生活場面で通常のタイマーとしても活用できる。 LITALICOでは、今年4月から発達障害のある子どもを支援するスマートフォンアプリの配信を開始。4月に配信を開始した、イラストカードを使った音声でのコミュニケーションを代替し、子どもの特性に合わせたコミュニケーションを可能にするアプリ「えこみゅ(英語名:Card Talk)」
読み書きだけが出来ない ディスレクシアをご存知だろうか。学習障害の一種で、日本では識字障害とも言われている。通常の会話や知的な面では問題が無いにも関わらず、文字の処理、つまり読み書きに著しく困難を持つ症状を指す。全く文字が読めないわけではない。しかしそのスピードが極端に遅く、結果的に学校での学習についていけなくなったり、進学ができなかったりと、その生活に影響を及ぼすことも多い。また、知的な面では問題がない彼らの困難は「障害」として認識されず、「怠けているからだ」とみなされ理解を得られず苦しみ、無気力になったり、不登校になったりするケースもある(注1)。 (注1)http://jdyslexia.com/about.html 彼らは適切な配慮があれば、障害のない人々と同じように生活が可能であり、またそれぞれの才能を活かすことも多い。有名人で言えば、トム・クルーズもディスレクシアだ。しかし日本
学校での学習や生活に困難のある障害児をタブレット端末などのIT機器を使って支援する「魔法のプロジェクト2016 魔法の種」(ソフトバンク、エデュアス、東京大学先端科学技術研究センター主催)の事例報告会が21日、同センター(目黒区)であった。 「読み書きや計算ができない」「重度障害でコミュニケーションができない」――。2009年に始まったこのプロジェクトは、そんな困難を抱える全国の小中高校や特別支援学校の児童生徒と教員の2人1組を対象に毎年、参加者を公募。「iPad」などの情報端末を1年間貸し出し、学習や生活支援に生かす研究をしてきた。これまでにのべ約400組が参加し、16年からは新たに教職をめざす大学生と大学院生も入った。 報告会には全国から約350人が参加した。どんなアプリをどう与えたら効果的だったか、学校の定期考査ではどんな配慮をしたか、など具体的な26事例が発表された。そのほかの事例
「川、は、いつも、は、水が、少ないのに、さんにちの、三日もの雨が水の、水がどっと、どっとましてまし、ましていました」 9月15日午後、東京都世田谷区の国立成育医療研究センター。東京都内の小学4年生の男児(10)がリハビリの一環で、国語の教科書では定番の童話「ごんぎつね」を読んでいた。 手元のコピーには、読みやすくするため、意味のある言葉ごとに細かく斜線が引いてある。「川は、いつもは水が少ないのですが、三日もの雨で、水が、どっとましていました」と、目の前の言語聴覚士が音読した後に続くだけ。それでも、たどたどしい。 男児が抱えているのは、学習障害のひとつであるディスレクシア(読み書き障害)だ。日本ディスレクシア協会は「通常の会話、話し言葉の理解や表現は普通にでき、知能も標準域にありながら、文字情報の処理がうまくいかない状態」と説明する。
●「孤立させない」 行政との連携進める 全国で小学生から高校生の不登校は約17万6千人に上るという。彼らの学習や相談などの支援をする民間施設のフリースクールは、さまざまな特色があるものの、そうした情報が不登校に悩む親子に十分に届いていない。福岡県内ではフリースクールによる協議会が10月にも発足し、広報活動や行政との連携を進めようとしている。 ▼どうすれば届くか NPO法人ギフテッド(久保山博子代表)は今月、福岡市南区にフリースクールを開所した。 同法人は2010年、こだわりが強い、特定の学習が苦手など発達に偏りがある子について学ぶ任意団体として発足した。その後、同県那珂川町にフリースクールを開き、小学生から高校生までの計14人を支援したが、資金繰りが厳しくなり、昨年3月に閉鎖。訪問支援を続けていたところ、活動の趣旨に賛同した企業が事務所を無償で貸してくれることになり、フリースクールの再開が
東京大学とソフトバンク株式会社などが連携し、ICT を活用して障がい児の学習・生活支援を行う「魔法のプロジェクト2016 ~魔法の種~」。その協力校の募集が2016年1月21日から開始されました。 「魔法のプロジェクト」は、2009年から東京大学先端科学技術研究センター、ソフトバンク株式会社、ソフトバンクグループで教育事業を担う株式会社エデュアスが行っているものです。プロジェクトでは、特別支援学校、特別支援学級、通常学級に所属する障がい児と教員などに、携帯情報端末を1年間無償で貸し出し、教育現場や日常生活の場などで活用してもらう実践研究を実施します。また、ICTを活用して障がい児の学習・生活支援を効果的に実践できる教員の早期育成も目的とし、教職課程を履修中の学生やその指導者を対象としたセミナーも実施される予定です。 協力校の応募資格は、日本国内の特別支援学校、小中学校・高等学校の特別支援学
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