「平和への誓い」を述べる被爆者代表の田中熙巳さん=長崎市の平和公園で2018年8月9日午前11時12分、上入来尚撮影 「極めて残念でなりません」。被爆者代表として「平和への誓い」を読み上げた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)代表委員の田中熙巳(てるみ)さん(86)=埼玉県新座市=は、核兵器禁止条約に署名・批准しない考えを明言し続ける安倍晋三首相を正面から批判した。 13歳の時、長崎の爆心地から約3.2キロの自宅で被爆。原爆投下から3日後、爆心地近くの浦上地域に住んでいた伯母宅に行くと、黒焦げとなった伯母家族の遺体が転がっていた。今では平和公園や住宅が広がるが、「私が目撃した地獄の…