2018.07.17 00:15 『健康で文化的な最低限度の生活』は、偏見にまみれた生活保護への誤解を解きほぐす 7月17日21時より連続ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系)の放送が始まる。このドラマは、区役所の生活課に配属されケースワーカーとして働くことになった義経えみる(吉岡里帆)が、様々な生活保護受給者との交流を通じて社会福祉制度の現実を知るとともに、人間としても成長していく物語。 『健康で文化的な最低限度の生活』は、「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載中の柏木ハルコによる漫画が原作。柏木ハルコ自身が実際に福祉の現場で働くケースワーカーや支援団体の人などから話を聞き、2年半にもおよぶ綿密な取材をもとに描かれてきた作品だ。そういった取材の成果もあり、『健康で文化的な最低限度の生活』は、貧困ジャーナリズム大賞2015で特別賞を受賞。さらに、この作品をきっかけに柏
あいりん地区で生活する男性と話す女性(右)。“おっちゃん”との会話は大切にしていることの1つだ=大阪市西成区 「労働者の街」として知られる大阪市西成区のあいりん地区で生きる人々や日常を、ブログで発信している女子大生がいる。かつて暴動が起き、そのイメージから敬遠する人も少なくないあいりん地区に定期的に足を運び、年末年始には支援活動を行う人々と行動をともにした。「あいりん地区について先入観を持っている人が多い。よそ者だから、学生だからこそ伝えられることがある」。等身大の発信を続けている。(鈴木俊輔) ブログは「釜ケ崎と女子大生」。昨年11月、京都府内の大学院に通う20代の女性が開設した。あいりん地区の通称「釜ケ崎」と、自身が拠点としている京都から一文字ずつ取って「かまきょう」と名乗り、あいりん地区で出会った人や抱える問題などについて、つづっている。 あいりん地区に初めて訪れたのは昨年2月、知人
「ゆでたまご」の会議で、児童養護施設出身者向けガイドブックについての考えを話す阿部さん(右)=東京都世田谷区の日大文理学部で4月20日、清水健二撮影 親元で暮らせない子が集団生活する児童養護施設は、原則として高校を卒業する18歳で退所して自立しなければならない。その後に孤立して社会からこぼれ落ちてしまわないようにと、退所後すぐに役立つ「相談支援ガイドブック」の作製に施設出身の若者らが取り組んでいる。支援する大人が周囲にいることを知ってもらい、離職や貧困化を防ぐのが狙いだ。【清水健二、黒田阿紗子】 4月下旬、日本大文理学部キャンパス(東京都世田谷区)の一室に、20~60代の十数人が集まった。会の名前は「ゆでたまご」。人も卵も温かさに包まれて形になる。そんなイメージで付けたという。
◆ARCHとは? ARCH(アーチ:Advocacy and Research Centre for Homelessness)はホームレス問題についてのアドボカシー(政策提言)と研究を行う市民団体です。2020東京オリンピック・パラリンピックを機に東京がホームレスの人々を包摂する「優しい都市」となることを目指し、東京工業大学の都市デザインを専門とする研究者や学生が中心となって、大会5年前の2015年10月に設立しました。海外ではオリパラを機にホームレス政策が進んだ例があり、東京も2020年大会に向け、本気で支援に取り組むべきと私たちは考えます。「ホームレス状態が存在するときに、そこに住む皆が自分たちの問題と考え、その状態をなくすために働きかけ続ける社会」をビジョンに掲げ、ホームレス問題をめぐるオリパラレガシー創出を目指して、研究者や法律家、民間企業、行政等のプロボノボランティアや、ホーム
J-WAVEで放送中の番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「TAKE ONE ACTION」。4月30日(日)のオンエアでは、日本が抱えるさまざまな社会問題を学ぶためのスタディツアー「トラベル・ザ・プロブレム」を紹介しました。 お話を伺ったのは、一般社団法人「リディラバ」代表理事の安部敏樹さんです。安部さんは異色の経歴で、高校のときに最下位の成績から東大に合格。現役東大生のときにオーストラリアでマグロ漁船に乗ったことがきっかけで、マグロ漁師に。その後、「社会の無関心を打破する」という理念を掲げて、24歳のときには史上最年少で東大で授業を行いました。 その安部さんが現在主宰している「トラベル・ザ・プロブレム」。さまざまなツアーが用意されている中、番組では「都庁の下から貧困を考える」というツアーを紹介しました。 「新宿中央公園には、昔から、ホームレス状態の
期限延長を求める奥田理事長 ホームレス支援全国ネットワーク(奥田知志理事長)は5日、8月6日に期限を迎えるホームレス自立支援法の延長を求めるため、参議院会館で院内集会を開いた。今後、今国会での10年間の期限延長を求め、要望書の提出などを行う。 集会には、期限延長に賛同する衆参両議員が与野党を問わず参加。また、大阪市のあいりん地区から当事者であるホームレスが参加するなど、300人超が会場を埋めた。 冒頭にあいさつした奥田理事長は「同法がなくなれば、時代が大きく変わってしまうのでは」と懸念を示し、「期限まであと数カ月。生活困窮者自立支援法との両輪で今後もホームレス支援を行っていけるよう協力をお願いしたい」と訴えた。 ホームレス自立支援法は、2002年8月7日に公布・施行された超党派による議員立法。12年に5年間の期限延長が行われたが、8月6日に再び期限を迎える。国や地方自治体がホームレス対策事
北九州市のホームレス支援団体でパート職員として働く西原宣幸さん(67)は7年前まで約11年間、ホームレスだった。「誰の助けにもなりたくない」と、アルミ缶を集めて得る月3万円ほどで暮らしていたが、アルミ相場の値下がりで窮地に。勇気を持って支援を頼み、人間らしい生活に戻れた。今は、野宿生活と脱出の体験を伝えている。 「苦しいときは、周りの人に『助けて』と伝えて」。九月十四日、行橋高校(福岡県行橋市)で、高校生たちにこう語りかけました。この言葉には、私の体験を生かしてほしいという気持ちを込めています。生徒はどう受け取ってくれたでしょうか。 ほとんどの団員がホームレスを経験している劇団「生笑(いきわら)一座」に所属しています。NPO法人「抱樸(ほうぼく)」(奥田知志(ともし)理事長)が三年前に結成し、全国で六十回以上公演してきました。
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