来年度からの障害福祉サービス見直しに向け、厚生労働省の「障害福祉サービス等報酬改定検討チーム」が障害当事者団体などに意見聴取した。7月21日に同省であったヒアリングには、日本盲人会連合と全国盲ろう者協会が参加。それぞれ、障害特性に応じたサービスが充実するよう報酬の加算制度の創設などを求めた。検討チームは12月中旬ごろまでに基本的な考え方を取りまとめ、来年2月頃には改定案を決める方針だ。【山縣章子】 障害福祉サービスの報酬は3年に1度改定される。検討過程に客観性と透明性を保てるよう、有識者が加わった同チームで検討しており、改定に向けた議論の前に障害当事者や支援団体、自治体など47団体から聞いた。
国内外の視覚障害者による初めての「視覚障害者囲碁世界選手権」が11月17〜19日、奈良市の春日野国際フォーラム甍(いらか)別館で開催され、中国や台湾、フランスなど、国内外の招待選手最大16人が頂点を目指す。視覚障害者囲碁は専用の碁盤を奈良在住の男性が開発し、世界に広まったといい、発祥の地でこの秋、熱戦が繰り広げられる。 視覚障害者囲碁は約40年前、桜井市で繊維会社を経営していた米田昌徳さん(80)が、視力を失った囲碁好きの親族のために「触れて分かる」碁盤を考案したことに始まる。 現在、世界各地で使われている視覚障害者用の碁盤は、縦横19本のマス目の線が立体的に盛り上がり、手で触って位置が確認できるようになっている。碁石の裏には溝があり、碁盤に固定できる仕組みだ。碁石の白黒は、黒石についた突起で確認できるという。 現在、囲碁をたしなむ視覚障害者は全国で200〜300人、県内では30〜40人い
ヤフーが開設した都議選サイト「聞こえる選挙」を体験する視覚障害者。音声だけでサイト内の項目を判別する感覚を健常者にも体感してもらうため、あえて画面を真っ暗にした=東京都文京区で2017年6月22日、芳賀竜也撮影 東京都議選(7月2日投開票)に合わせ、視覚障害者がインターネット上で選挙情報を得るためのサイトができたり、知的障害者の投票をサポートするDVDが作られたりするなど、選挙の「バリアフリー化」が広がっている。都の統計では18歳以上の視覚、知的障害者は都内に計約10万6000人いるとされ、当事者が投票する際のハードルが下がることが期待されている。 IT大手のヤフーは告示前日の22日、特設サイト「Yahoo!JAPAN 聞こえる選挙」(https://kikoeru.yahoo.co.jp)を開設した。独自調査による「候補予定者を知る」(26日に『立候補者一覧』に差し替え)「マニフェストを
DOL特別レポート 内外の政治や経済、産業、社会問題に及ぶ幅広いテーマを斬新な視点で分析する、取材レポートおよび識者・専門家による特別寄稿。 バックナンバー一覧 「VoiceOver」という画面読み上げ機能を活用したiPhone・iPadの使い方教室を開き、視覚障害者に夢と希望を与える講師がいる。井上直也さん・33歳。彼もまた、ほぼ全盲の視覚障害者である。(フリーライター 岡林敬太) 視力減退で仕事も辞めた 失意の中で掴んだ“光明”とは 井上さんがほぼ全盲になったのは、昨年9月のことだ。 高校を卒業後、営業職に8年間従事したのち、飲食店で4年間勤務。二十代後半から視力の減退に悩まされるようになり、2014年に眼科へ行ったところ、両目とも網膜剥離の診断を受け、右目はすでに失明していることがわかった。 その後、短期バイトなどで食いつなぎながら手術と入院を繰り返したが、左目の視力も日ごとに低下。
【5月24日 CNS】河北(Hebei)省の秦皇島(しんこうとう、Qinhuangdao)市で18日、図書館職員の指導のもと、障害者支援ボランティアが視覚障害者の生活を体験した。 5月21日は中国の「障害者支援の日」。ボランティアたちは秦皇島市図書館の視覚障害者用図書室を訪れ、視覚障害者用ブロックを歩く体験、白杖の使用体験、視覚障害者用の文房具の紹介や、視覚障害者向け卓球サウンドテーブルテニスなどを体験した。 ボランティアたちはこの疑似体験を通して視覚障害者の生活の不便な点を体感し、地域に暮らす障害のある人々への理解を深め、更に親切丁寧なサポートができるようにしたいという。(c)CNS/JCM/AFPBB News
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