和歌山県橋本市の介護老人保健施設で入所者の女性(96)に熱湯をかけて重傷を負わせたとして、傷害容疑で同施設職員の介護士、梶部(かじべ)雄太容疑者(24)=同県高野町東富貴(ひがしふき)=が逮捕された事件で、同施設「グリーンガーデン橋本」を運営する医療法人「敬英会」(大阪市大正区)の光山誠理事長は6日、同施設で会見。「多くの関係者に多大なご迷惑、ご心配をかけ、心からおわび申し上げます」と謝罪した。 光山理事長は梶部容疑者に聞き取り調査もしたといい、「『何もしていない』と言い切る本人を信用したが、このような結果になって残念」と沈痛な面持ちで話した。 医療法人によると、施設には65〜100歳代の100人近くが入所し、介護職員や看護師ら計約100人が勤務。梶部容疑者は他の職員ら4人と、1月8日午後4時〜9日午前9時の夜勤に当たった。9日朝に職員がやけどを負った被害女性を発見。光山理事長や看護師長、
京都府は16日、同府宮津市の特別養護老人ホーム「安寿の里」で入所者17人に不審な骨折やあざが見つかり、うち90代の女性入所者への虐待を認定、70~100代の16人にも虐待の可能性があるとして、運営する高知県香南市の社会福祉法人香南会に改善勧告を出したと発表した。 府によると、宮津市が京都府警にすでに通報。府は暴行容疑や傷害容疑での告発を検討している。 香南会の理事長は取材に「骨折などの事故はあったので内部調査をしたが、虐待の事実はない。でっちあげではないか」と話した。 府によると、昨年12月13日、90代の女性入所者がベッドから転落したとして病院で受診。顔にあざがあり、全身にも打撲の痕やすり傷があることを不審に思った医師が15日、宮津市に通報。16日から府と宮津市が立ち入り調査を始めた。 宮津市の調査報告書は、女性入所者に対し担当介護者が殴るといった行為は確認できなかったとした。ただ、本来
川崎市の有料老人ホームで2014年、入所者の男女3人が相次いで転落死した事件で、3件の殺人罪で起訴された元職員の今井隼人被告(25)の裁判員裁判が23日、横浜地裁(渡辺英敬裁判長)で始まった。 ◇ 介護施設で暮らす高齢者が職員から虐待を受ける事例は後を絶たない。 厚生労働省の調べによると、虐待件数は調査を始めた2006年度から9年間で8倍近くに増え、15年度は408件。初めて虐待死の報告もあった。昨年8月には東京都中野区の有料老人ホーム内で83歳の男性入居者が溺死(できし)。その後、元職員が殺人罪で起訴された。 日本虐待防止研究・研修センターの梶川義人代表(59)は「処遇や職場環境に不満を抱えて仕事をしている職員は、いらだちから目の前の高齢者に『負担をかけられている』と攻撃の矛先を向けてしまうこともある」と指摘。予防策として「管理職は『不適切なケアはケアではない』と周知し、現時点で一番いい
千葉県警は31日までに、同県市川市北方町4の女性向け福祉施設「さくらグリーンハウス市川」で28日、入所者の川久保儀子さん(84)が死亡しているのが見つかったと明らかにした。顔などに複数のあざがあり、暴行を受けた疑いもあるとみて調べている。市川署などによると、施設入所者の女性が28日午後1時50分ごろ、女性職員から暴行を受けているという趣旨の相談で近くの交番を訪れたため、署員が施設を訪問
三重県伊賀市西山の特別養護老人ホーム「福寿園」が一部の入所者に対してナースコールを設置していなかったとして、市が高齢者虐待防止法に基づく虐待行為に当たると認定したことが21日、県などへの取材で分かった。 県などによると、園には高齢者ら約100人が入所。そのうち32人に対し、ナースコールが設置されていなかったり、ベッドから手の届かないところに置いたりしていた。厚生労働省の基準では原則として入所者1人ずつに設けるとしている。 外部から「あざがある人がいる」などと通報を受け、市が5月に立ち入り調査し判明、県に報告した。 園は「ナースコールを必ず設置しなければならないとの認識がなかった。コードが入所者の体に引っかからないようにするためでもあった」と釈明。現在では全員に設置した。
特別養護老人ホームなどの介護施設で平成27年度、職員による高齢者への虐待が確認されたのは408件と、26年度(300件)と比べ108件(36%)増え過去最多を更新したことが21日、厚生労働省の調べで分かった。増加は9年連続で、被害者が死亡した例も初めて起きた。家族や親族による高齢者虐待も前年度より237件増の1万5976件。厚労省は「通報件数も増えており、高齢者虐待の認識が深まったのではないか」としている。 調査は厚労省が高齢者虐待防止法に基づき、18年度から毎年実施している。 複数の入所者に身体拘束を行うなど1件で複数の被害者がいる事案があり、施設職員による虐待の被害者は778人。虐待の内容(複数回答)は「身体的虐待」が61・4%と最多で、「心理的虐待」27・6%、「介護放棄」12・9%。広島市の認知症グループホームで2階から転落した入所者に救命措置を行わななかった「介護放棄」による死亡
有料老人ホームで、入居者の部屋に鍵をかけるなどの虐待行為があったなどとして、東大阪市は21日、訪問介護員を派遣する「フロイデン」(東大阪市稲葉3丁目)の事業者指定を取り消すと発表した。取り消しは来年2月1日付。 市によると、今年6月に市職員が訪問した際、部屋の外に鍵が取り付けられ入居者が外に出られないようにしていた。監査の結果、複数の入居者に同様の行動制限をしていたことが分かった。また、訪問介護員が取得していた資格を偽り、実際より高い介護給付費を請求していたことも分かった。不正請求額は2014年11月からの4カ月で計190万円にのぼるという。 市は加算額を含む約268万円の返還を求める方針。サービス提供責任者は「利用者の安全のためだった。虐待とは思わなかった」と話しているという。 <アピタル:ニュース・フォーカス・その他> http://www.asahi.com/apital/medic
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